※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(2021年8月2~3日、千葉・幕張メッセ)
【男子グレコローマン77kg級・優勝】
タマス・ロエリンツ(Loerincz, Tamas=ハンガリー)
1986年12月20日生まれ、34歳。8歳からレスリングを始める。カデットやジュニアでの欧州王者はなかったが、2006年にシニアの66kg級で欧州チャンピオンへ。2008年北京オリンピックは8位で、2012年ロンドン大会は2位。
2014年の階級区分変更で71kg級で闘い、2014年欧州選手権優勝などコンスタントに上位へ。2016年リオデジャネイロ大会はオリンピック階級の66kg級に下げ、3度目の出場を果たした(16位)。
その後、75kg級を経て77kg級へ。2018年世界選手権2位を経て、2019年に初の世界一へ。2021年は欧州選手権で優勝し、4度目のオリンピックで金メダルを手にした。
■タマス・ロエリンツの話「間もなく35歳になりますが、4度目のオリンピックに出場しました。5年間、(87kg級出場の兄とともに)私たちは一生懸命練習してきました。パンデミックの最中もです。私たち2人がこのオリンピックの決勝に出場できたのは、それだけの理由があります。
優勝は信じられません。とても幸せです。準決勝でイラン選手を破ったとき、もう私を負かす選手はいないと思いました。これが私の最後のオリンピックです」
《1回戦~決勝の成績》=result / トーナメント表
決 勝 ○[2-1]Makhmudov, Akzhol(キルギス)
準決勝 ○[6-5]Geraei, Mohammadali Abdolhamid(イラン)
2回戦 ○[3-1]屋比久翔平(日本)
1回戦 ○[不戦勝]Ait Ouagram, Zied(モロッコ)
【表彰式】
[2]Makhmudov, Akzhol(キルギス)
[3]屋比久翔平(日本)
[3]Huseynov, Rafik(アゼルバイジャン)