※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(2021年8月5日、千葉・幕張メッセ)
■女子53kg級・向田真優(ジェイテクト=決勝進出を決める)「この日のために練習してきたので、(まず準決勝までを)勝つことができてよかった。(大会出場は久しぶりだが)そうした感覚はなかった。最後の1ヶ月は味の素トレーニングセンターで練習し、ホーム感のある大会だったこともあって、体重調整はうまくいきました。1年間をかけて肉体を改造し、1ヶ月前から減量。今までは、減量がきつく、最後は減量のための練習だったけど、今回は食べながら落としていました。
(3試合での課題は)いいことより、ダメな部分が多かった。明日までにすべてを改善できるかは分からないけど、ひとつでも多く改善し、納得のいくレスリングをしたい。(準決勝に向け)相手のビデオと自分のビデオを見て、最高の状態で闘いたい。
そう簡単には勝たせてもらえないのがオリンピック。第1シードが負けたりしている。簡単に勝てないのがオリンピックと感じる、自分は初めてなので、プレッシャーというより、思い切って闘いたい。決勝は、相手の背中がつくまで、思い切ってぶつかって倒したい。オリンピックの最後の1試合、気持ちを強く持ちます」
■男子フリースタイル74kg級・乙黒圭祐(自衛隊=初戦敗退)「悔しさはありますが、後悔はない。オリンピックに臨むにあたって、できることはすべてやったし、気持ちもしっかりつくった。人生で、今日が一番強かったと思います。(フォールされたのは)右手が入って抜けられなかった。まだ肩がついてなかったので、まだいいかな、と思っていたら試合が終わっていた。あれ、という感じというか、許容範囲だと思ったら取られてしまった。
試合は悔しかったのですが、国内の天皇杯などでは、多くの人に応援されていることは実感できなかったけど、オリンピックでは自分が思った10倍以上の人が応援してくれていることを感じた。そういう人に対する簡単に目に見える恩返しは結果だった。1回戦で負けたことは申し訳ない。(最後に出場する)拓斗には、自分の思いもこめて期待したい」