※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
2021年東京オリンピック第2日は8月2日、千葉・幕張メッセで前日スタートした男女3階級の敗者復活戦とファイナルが行われ、男子グレコローマン130kg級でノーシードから勝ち上がったミハイン・ロペス(キューバ)が優勝。男子初の4大会連続優勝を達成した。
これまで、男子で3連覇または3度優勝は、ロペスを入れて5選手いて、4度優勝に挑んだ選手は2000年シドニー大会でのアレクサンダー・カレリン(ロシア)のみだった。女子では、2016年リオデジャネイロ大会で伊調馨が、あらゆる競技の女子選手(個人)で初の4連覇を達成していた。
ロペスは現在、38歳11ヶ月13日。1920年のアドルフ・リンドフォース(フィンランド)の「41歳」、1972年のアナトリー・ロシン(ソ連)の「40歳6ヶ月0日」、1952年のアルセン・メコキシビリ(ソ連)の「40歳3ヶ月11日」に続く、史上4位の年長オリンピック王者となった。
キューバは、男子グレコローマン60kg級でもノーシードのオルタ・サンチェス・ルイス・エルベルト(キューバ)が優勝。この日だけで2階級を制した。
女子76kg級は、2019年世界選手権3位のアライン・フォッケン(ドイツ)が2018・19年世界選手権優勝のアデライン・グレイ(米国)を破り、ドイツ女子に初の優勝をもたらした。
各階級のファイナルは下記の通り。
【60kg級】
▼決勝
Orta Sanchez, Luis Alberto(キューバ)○[5-1]●文田健一郎(日本)
▼3位決定戦
Sergey EMELIN (ロシアオリンピック委員会) ○[Tフォール、3:53=12-1]●Ciobanu, Victor(モルドバ)
WALIHAN Sailike (中国) ○[1-1]●Temirov, Lenur(ウクライナ)
《7・8位順位》[7]Sharshenbekov, Zholaman(キルギス)、[8]Melikyan, Armen(アルメニア)
【130kg級】
▼決勝
Lopez Nunez, Mijain(キューバ)○[5-0]●Kajaia, Iakobi(ジョージア)
▼3位決定戦
Sergei SEMENOV (ロシア・オリンピック委員会) ○[1-1]●Acosta Fernandez, Yasmani(チリ)
Kayaalp, Riza(トルコ)○[7-2]● Amin MIRZAZADEH(イラン)
《7・8位順位》[7]Abdullaev, Muminjon(ウズベキスタン)、[8]Popp, Eduard(ドイツ)
【76kg級】
▼決勝
Rotter Focken, Aline(ドイツ)○[7-3]●Gray, Adeline Maria(米国)
▼3位決定戦
ZHOU Qian(中国)○[フォール、2:30=2-0]●皆川博恵(日本)
Yasemin ADAR(トルコ)○[フォール、1:24=4-0]●Medet Kyzy, Aiperi(キルギス)
《7・8位順位》[7]Vorobieva, Natalya(ロシア・オリンピック委員会)、[8]Mae, Epp(エストニア)