※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(2021年4月9日、カザフスタン・アルマトイ)
■男子グレコローマン77kg級・屋比久翔平(ALSOK)「最初に思ったのは、5年前、リオデジャネイロ・オリンピックの予選のときに負けて、すごく悔しい思いをしたこと。その屈辱を晴らせた、という気持ちが大きい。学生の頃から全日本選手権で優勝して国内では一番になり、絶対に東京オリンピックへ行こうと思っていた。決して調子がいい、とは言えない状況だった。各国ともコロナ禍の中で作り上げてきたものがある。その中で決勝まで来られたのはよかった。
くじ運がいいというか、飛び抜けて強い選手は反対の山に行ってくれた。最大の敵という選手はいなかったが、勝ち切ることを目標にして闘った。(沖縄のレスリング界初の出場)親父の夢をひとつ、果たせたんじゃないかな、と思います。これからは自分の夢、オリンピックの金メダルという夢に向けて、ひとつ、二つとレベルを上げて、金メダルを取りにいきたい」