※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
米国の東京オリンピック代表選考会が4月2~3日、テキサス州フォートワースで行われ、男子フリースタイルでは、2018・19年世界選手権79kg級優勝のカイル・デイクが74kg級決勝で5度世界一に輝いているジョーダン・バローズを3戦2勝システム(最大3試合闘い、先に2勝した選手が勝ち)で2連勝。東京オリンピックの出場権を獲得した。2012年ロンドン大会74kg級王者のバローズは、3大会連続出場ならなかった。
97kg級はカイル・スナイダーが勝ち、オリンピック2大会連続優勝へ挑む。57kg級は2017年世界選手権2位のトーマス・ギルマン、86kg級は2018年世界選手権優勝のデービッド・テーラーが、ともに自らが取ってきた出場権を死守。125kg級は、2017年世界ジュニア選手権優勝のゲーブル・スティーブンがパンアメリカン予選優勝のニコラス・グウィアズドウスキを2連勝で破り、出場権を奪取した。
唯一出場枠が取れていない65kg級は、まだ世界選手権もパンアメリカン選手権も出場経験のないジョーダン・オリバーが勝ち、5月の世界最終予選(ブルガリア)へ挑む。
92kg級で2年連続世界王者に輝いたジェーデン・コックスは、97kg級にエントリーしていたが、計量に姿を見せず失格へ。コーチが計量時間を間違ったと報じられている。
女子では、57kg級で2016年リオデジャネイロ大会53kg級優勝のヘレン・マルーリスが勝ち抜き、オリンピック連続優勝に挑む。マルーリスは決勝で2019年世界選手権代表のジェナ・バーケットに1勝1敗とされたが、勝負の3試合目はフォールで快勝した。
68kg級のタミラ・メンサストック、76kg級のアデライン・グレイの世界チャンピオンは、ともに2連勝で順当勝ち。グレイは2大会連続出場を決めた。50kg級はサラ・ヒルデブラント、53kg級はジャッカラ・ウィンチェスター、62kg級はカイラ・コリーン・ミラクルと、いずれもパンアメリカン予選で出場枠を取った選手が勝ち抜いた。女子は6階級で出場枠を取っている。
男子グレコローマンでは、パンアメリカン予選1位で出場権を取った87kg級のジョー・ラウが決勝で敗れ、昨年のパンアメリカン選手権82kg級優勝のジョン・ステファノヴィッチが出場権を奪取した。同級を含めて4階級で出場枠を取っており、77kg級と130kg級で世界最終予選へ挑む。
各階級の代表は下記の通り(※は5月の世界最終予選に出場)。
【男子フリースタイル】
57kg級 Gilman, Thomas
※65kg級 Oliver, Jordan
74kg級 Dake, Kyle
86kg級 Taylor, David
97kg級 Snyder, Kyle
125kg級 Steveson, Gable
【女子】
50kg級 Hildebrandt, Sarah
53kg級 Winchester, Jaccara Gwenisha
57kg級 Maroulis, Helen
62kg級 Miracle, Kayla-Colleen
68kg級 Stock, Tamyra Mensah
76kg級 Gray, Adeline
【男子グレコローマン】
60kg級 Hafizov, Ildar
67kg級 Sancho, Alejandro
※77kg級 Porter, Jess
87kg級 Stefanowicz Jr., John
97kg級 Hancock, Tracy
※130kg級 Coon, Adam