※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
東京オリンピックの欧州予選は3月18日、ハンガリー・ブダペストで開幕。18~19日に男子フリースタイル6階級が行われ、ベラルーシが3階級、アルメニア、アゼルバイジャン、トルコが2階級で出場枠を獲得。計12選手がオリンピックへの切符を手にした。
注目の65kg級は、昨年12月の個人戦ワールドカップ(W杯=セルビア)で優勝したバズゲン・テバニャン(アルメニア)が優勝、61kg級で3度世界一になったハジ・アリエフ(アゼルバイジャン)が2位に入り、出場枠を獲得した。
テバニャンは2回戦で2016年リオデジャネイロ・オリンピック57kg級優勝のウラジーミル・キンチェガシビリ(ジョージア)を6-4で破り、決勝はアリエフに9-0の勝利。個人戦W杯優勝以外にも2019年U23欧州選手権を制しており、伸び盛りの選手だ。
キンチェガシビリは敗者復活戦を勝ち上がって3位に入賞したが、出場枠獲得は5月の世界最終予選(ブルガリア)にかけることになった。
130kg級にロシアから唯一出場したシャミル・シャリポフは、準決勝で個人戦W杯ではテクニカルフォール勝ちしたジアニス・クラミアンコフ(ベラルーシ)に4-4のスコアながら黒星。ロシアの全階級オリンピック出場は5月に持ち越しとなった。
各階級の上位選手は下記の通り(太字がオリンピック出場枠獲得)
【57kg級】
[1]Harutyunyan, Arsen(アルメニア)=2020年個人戦ワールドカップ2位
[2]Vangelov, Georgi Valentinov(ブルガリア)=2020年個人戦ワールドカップ61kg級2位
[3]Yatsenko, Andrey(ウクライナ)
[3]Bazarganov, Islam(アゼルバイジャン)
【65kg級】
[1]Tevanyan, Vazgen(アルメニア)=2020年個人戦ワールドカップ優勝
[2]Aliev, Haji(アゼルバイジャン)=2020年個人戦ワールドカップ3位
[3]Khinchegashvili, Vladimir(ジョージア)
[3]Kilicsallayan, Selahattin(トルコ)
【74kg級】
[1]Kentchadze, Avtandil(ジョージア)=2020年欧州選手権3位
[2]Gadzhiev, Khadzimurad(アゼルバイジャン)=2019年世界選手権7位
[3]Vasilioglu, Maxim(ルーマニア)
[3]Kougioumtsidis, Georgios(ギリシャ)
【86kg級】
[1]Shabanov, Ali(ベラルーシ)=2019年欧州大会2位
[2]Goecen, Osman(トルコ)=2020年個人戦ワールドカップ3位
[3]Makoev, Boris(スロバキア)
[3]Ianulov, Piotr(モルドバ)
【97kg級】
[1]Hushtyn, Aleksandr(ベラルーシ)=2020年個人戦ワールドカップ2位
[2]Karadeniz, Suleyman Mustafa(トルコ)=2020年個人戦ワールドカップ3位
[3]Thiele, Erik(ドイツ)
[3]Conyedo Ruano, Abraham de Jesus(イタリア)
【125kg級】
[1]Khramiankov, Dzianis(ベラルーシ)=2020年個人戦ワールドカップ3位
[2]Cudinovic, Gennadij(ドイツ)=2020年欧州選手権97kg級5位
[3]Sharipov, Shamil(ロシア)
[3]Magomedov, Jamaladdin(アゼルバイジャン)