※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
新型コロナウィルス拡大のため停滞している世界のレスリング界。伝えられている中では最初と思われる公式戦が6月28日(日)、米国・シカゴで行われる。無観客だが、有料テレビ(19.99ドル=約2143円)で放映される。
「Rumble on the Rooftop」というワンマッチ11試合で、毎年5月にニューヨークで行われている「Beat the streets」のシカゴ版。ほとんどが地元の選手同士の対戦だが、メーンイベントは、今年3月のパンアメリカン選手権・男子フリースタイル79kg級優勝のジェーソン・ノルフと、1月の「マテオ・ペリコネ国際大会」(イタリア)・男子フリースタイル65kg級2位のジョーダン・オリバーの一戦。
ノルフはペンシルベニア州立大学時代に3度、オリバーはオクラホマ州立大学時代に2度、それぞれ全米学生(NCAA)王者になっている。
開催にあたっては、感染の検査、ソーシャルディスタンスの徹底、イベント前・中・後の体温チェックなど、州と市のガイドラインを遵守して行うという。
米国は今月、男子プロゴルフがツアーを再開。来月はプロバスケットボール、プロサッカー、大リーグなどの再開が予定され、社会活動の復活を目指している。一方、6月25日の感染者数が最多の4万人になるなど感染拡大はおさまっていない。
世界レスリング連盟(UWW)は8月末までの国際大会の中止を決めており、国際大会の再開は早くて9月になる見込み。