※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
アフリカ選手権と欧州選手権に続いてアジア選手権が終了。残るはパンアメリカン選手権となった(注=オセアニア選手権は中止)。現時点での男子グレコローマンのオリンピック階級のランキング・ポイントは下記の通り。
日本が唯一オリンピック出場枠を取っている60kg級は、アジア選手権で文田健一郎(ミキハウス)が優勝。ポイントを「78点」とし、2位のセルゲイ・エメリン(ロシア)に38点差。欧州・アフリカ・アジアの3大陸の選手にとって残るランキング大会は6月のポーランド国際大会のみで、この差を逆転するのは不可能。
パンアメリカンの選手は、パンアメリカン選手権があるので40点以上の上積みもありうるが、逆転可能なポイントを取っている選手がいないため、文田の東京オリンピックでの第1シードが事実上、確定した。
同級の第2シードには、エメリンのほか、現在3位のケレム・カマル(トルコ)や4~6位のアジアの3選手も可能性があり、エメリンとは決勝以前で激突する場合もある。ポイントは、その国から別の選手が出てきた場合は引き継がれないため、63kg級世界2位(2018年世界王者)のステパン・マリャニャンが階級を下げてロシア代表になった場合はノーシードへ。初戦で文田と激突もありうる。
他階級では、67kg級でイスマエル・ボレロ・モリーナ(キューバ)が第1シードを濃厚としている。77kg級以上は6月のポーランド国際大会までもつれそうな様相となっている。
※はオリンピック出場枠獲得選手
【60kg級】
※[1]文田健一郎(日本)78点
※[2]Emelin, Sergey(ロシア)40点
[3]Kamal, Kerim Kazim(トルコ)28点
[4]Bakhramov, Islomjon(ウズベキスタン)28点
※[5]Nejati, Alireza Ayat Ollah(イラン)25点
※[6]Ainagulov, Meirambek(カザフスタン)25点
【67kg級】
※[1]Borrero Molina, Ismael(キューバ)60点
※[2]Surkov, Artem(ロシア)40点
※[3]Nemes, Mate(セルビア)39点
※[4]Elsayed, Mohamed Ibrahim Elsayed(エジプト)38点
[5]Ryu, Han-Soo(韓国)36点
[6]Bakhshiloev, Makhmud(ウズベキスタン)34点
【77kg級】
※[1]Loerincz, Tamas(ハンガリー)60点
※[2]Kessidis, Alexandros Michel(スウェーデン)58点
※[3]Chalyan, Karapet(アルメニア)38点
[4]Levai, Zoltan(ハンガリー)36点
[5]Liakh, Pavel(ベラルーシ)26点
※[6]Geraei, Mohammadali Abdolhamid(イラン)25点
【87kg級】
※[1]Loerincz, Viktor(ハンガリー)74点
※[2]Belenyuk, Zhan(ウクライナ)60点
※[3]Assakalov, Rustam(ウズベキスタン)37点
[4]Kumar, Sunil(インド)32点
[5]Kustubaev, Azamat(カザフスタン)28点
※[6]Kudla, Denis Maksymilian(ドイツ)25点
【97kg級】
※[1]Evloev, Musa(ロシア)60点
※[2]Aleksanyan, Artur(アルメニア)60点
※[3]Ildem, Cenk(トルコ)41点
※[4]Saravi, Mohammadhadi Abdollah(イラン)36点
[5]Kakhelashvili, Nikoloz(イタリア)36点
※[6]Michalik, Tadeusz(ポーランド)32点
【130kg級】
※[1]Kayaalp, Riza(トルコ)72点
[2]Abdellatif, Mohamed Ahmed(エジプト)50点
※[3]Pino Hinds, Oscar(キューバ)40点
[4]Abdullaev, Muminjon(ウズベキスタン)26点
※[5]Nabi, Heiki(エストニア)25点
※[6]Kajaia, Iakobi(ジョージア)25点