※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【ニューデリー(インド)】2020年アジア選手権第5日は2月22日、インド・ニューデリーで男子フリースタイル5階級が行われ、65kg級の乙黒拓斗(山梨学院大)が4試合に勝って優勝、57kg級の高橋侑希(ALSOK)と79kg級の奥井真吉(国士舘大)が銅メダルを獲得した。
乙黒は1回戦でイラク選手を破ったあと、2回戦で昨年の世界選手権2位のダウレット・ニヤズベコフ(カザフスタン)を10-3で撃破し、準決勝でモンゴル選手を破って決勝へ。2018年世界選手権決勝の相手だったバジラン・プニア(インド=昨年世界3位)に対してローシングルがさえて終始攻勢をとり、10-1で勝利。
世界2位と3位の選手を破り、2018年世界選手権(ハンガリー)以来の国際大会優勝を飾った。4試合すべてで10点以上のポイントを取り、合計41点という攻撃力を見せた。
高橋は1回戦で昨年の世界選手権で敗れたラビ・クマール(インド)に黒星。敗者復活戦でモンゴル選手を破って3位決定戦へ進み、昨年の世界選手権3位のヌリスラム・サナエフ(カザフスタン)を12-4で破った。奥井は1回戦を勝ったものの、準決勝でインド選手に黒星。その後、3位決定戦でバツル・ダムジン(モンゴル)に終了間際に逆転勝ち。初の国際大会でメダルを手にした。
70kg級の原口伸(国士舘大)と97kg級の園田平(自衛隊)は、ともに初戦で敗れ、敗者復活戦に回れなかった。
各選手の成績は下記の通り。
全成績 | 57kg | 65kg | 70kg | 79kg | 97kg |
【57kg級】高橋侑希(ALSOK) 3位=11選手出場
3決戦 ○[14-5]Sanayev, Nurislam(カザフスタン)
敗復戦 ○[Tフォール、2:10=10-0]Batjargal, Tugs(モンゴル)
1回戦 ●[5-14]Kumar, Ravi(インド)
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【65kg級】乙黒拓斗(山梨学院大) 優勝=14選手出場
決 勝 ○[10-2]Punia, Bajrang(インド)
準決勝 ○[Tフォール、5:11=11-1]Battulga, Nyamdorkh(モンゴル)
2回戦 ○[10-3]Niyazbekov, Daulet(カザフスタン)
1回戦 ○[Tフォール、1:48=10-0]Kareem, Mohammed Al Jawad Zuhair (イラク)
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【70kg級】原口伸(国士舘大) 8位=9選手出場
2回戦 ●[1-4]Enkhtuya, Temuulen(モンゴル)
1回戦 BYE
※敗者復活戦に回れず
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【79kg級】奥井真吉(国士舘大) 3位=8選手出場
3決戦 ○[4-3]Damjin, Batzul(モンゴル)
準決勝 ●[5-6]Gourav, Baliyan(インド)
1回戦 ○[3-1]Yun, Hwiseung(韓国)
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【97kg級】園田平(自衛隊) 9位=11選手出場
1回戦 ●[5-5]Seo, Min-Won(韓国)
※敗者復活戦に回れず