※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
世界レスリング連盟(UWW)は1月4日、今月15日(水)~18日(土)にイタリア・ローマで行われる2020年最初のランキング大会「マテオ・ペリコネ国際大会」のエントリーを発表。昨年の世界チャンピオン7選手を含め、33人の世界メダリストがエントリーしていることが分かった。(注=従来、「ペリコーン国際大会」などと表記してきましたが、「ペリコネ国際大会」とします)
ランキング・ポイントによって東京オリンピックのシード権がかかるほか、国内での代表争いに向けて実力アップをはかる選手がエントリーしているものと思われる。エントリーは大会の24時間前まで受け付けるので、さらに増える可能性がある。
日本がオリンピック出場を決めている階級では、男子フリースタイル65kg級で世界選手権3位のプニア・バジラン(インド)、同74kg級では世界選手権2位のフランク・チャミゾ(イタリア)のほか、79kg級で世界王者に輝いたカイル・デイク(米国)が階級を下げてエントリーしている。
男子グレコローマン60kg級では、2018年世界選手権3位のサイリケ・ワリハン(中国)や2019年アジア選手権優勝のイスロムジョン・バクラモフ(ウズベキスタン)らが争う。
女子では、日本が出場を決めている階級の中の3階級で世界チャンピオンが出場する。62kg級のアイスルー・チニベコワ(キルギス)、68kg級のタミラ・メンサストック(米国)、76kg級のアデライン・グレイ(米国)。
62kg級では2018年世界3位のユリア・トカチ(ウクライナ)とマロリー・ベルテ(米国)、昨年の65kg級世界チャンピオンのインナ・トラジュコワ(ロシア)、68kg級には2018年世界選手権優勝のアラ・チェルカソワ(ウクライナ)と同3位のゾウ・フエン(周鳳=中国)が参加。
76kg級には2016年リオデジャネイロ・オリンピック75kg級優勝のエリカ・ウィーブ(カナダ)、昨年の世界選手権3位のアライン・フォッケン(ドイツ)とエップ・マエ(エストニア)、同5位のジョウ・チエン(周倩=中国)、同72kg級優勝のナタリア・ボロビエワ(ロシア)、同72kg級3位のパリハ・パリハ(中国)がエントリーしており、72kg級の強豪も加わって世界選手権以上のハイレベルの闘いが予想される。
同53kg級では、昨年の世界選手権3位のパン・キアンユ(龐倩玉=中国)とビネシュ・フォガト(インド)、同57kg級では世界選手権2位のロン・ニンニン(栄寧寧=中国)と59kg級世界チャンピオンのリンダ・モライス(カナダ)らが名を連ねる。
日本はこの大会に参加せず、オリンピック代表内定選手の何人かが2月18~23日にインド・ニューデリーで行われるアジア選手権(ランキング大会)に参加する予定。