※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
2019年全日本選手権の男子グレコローマン72kg級で「19歳0ヶ月22日」の日下尚(日体大)が優勝した。これは、1975年に藤森安一(日体大)が「19歳9ヶ月0日」で90kg級を制して以来、44年ぶりに更新された男子グレコローマンの最年少記録。
日下は6月の明治杯全日本選抜選手権も「18歳6ヶ月19日」で制しており、グレコローマンの最年少記録を更新したばかり。全日本2大会のグレコローマン最年少王者として、今後は若い選手の目標とされる立場になった。
82kg級でも「19歳11ヶ月27日」の向井識起(自衛隊)が優勝。歴代4位の若さの全日本王者に輝いた。今大会では、優勝は逃したものの、2人の高校生選手が決勝に進出している。グレコローマンを本格的に始める年齢が低くなっているので、今後も10代の王者が増え、まだ出現していない高校生での王者も誕生するだろう。
なお、男子フリースタイルの最年少は1989年大会の52kg級を制した石嶋勇次(茨城・霞ヶ浦高)の「17歳1ヶ月7日」、女子は1993年大会の75kg級を制した新谷翠(大阪・吹田市民教室)の「12歳9ヶ月15日」。ただし、現在では出場が認められていない年齢。現在のルールを適用した最年少となると、今回の大会の62kg級で優勝した石井亜海(東京・安部学院高=右写真)の「17歳0ヶ月10日」となる。
No. | 選手名 | 所 属 | 年 齢 | 年 | 階 級 |
1 | 日下 尚 | 日体大 | 19歳0ヶ月22日 | 2019年 | 72kg級 |
2 | 藤森安一 | 日体大 | 19歳9ヶ月0日 | 1975年 | 90kg級 |
3 | 宮内輝和 | 日 大 | 19歳9ヶ月23日 | 1980年 | 100kg以上級 |
4 | 向井識起 | 自衛隊 | 19歳11ヶ月27日 | 2019年 | 82kg級 |
5 | 矢田静雄 | 日体大 | 20歳1ヶ月21日 | 1967年 | ヘビー級 |
6 | 鶴田友美 | 中 大 | 20歳2ヶ月29日 | 1971年 | 100kg以上級 |
7 | 谷 公市 | 国士大 | 20歳5ヶ月3日 | 1968年 | ミドル級 |
8 | 園田 新 | 拓 大 | 20歳5ヶ月18日 | 2014年 | 130kg級 |
9 | 鶴巻 宰 | 国士大 | 20歳6ヶ月3日 | 2004年 | 74kg級 |
10 | 宮原厚次 | 自衛隊 | 20歳6ヶ月4日 | 1979年 | 48kg級 |
11 | 前川勝利 | 早 大 | 20歳6ヶ月29日 | 2012年 | 120kg級 |
12 | 角 雅人 | 自衛隊 | 20歳9ヶ月6日 | 2014年 | 80kg級 |
13 | 宗村宗二 | 明 大 | 20歳10ヶ月20日 | 1964年 | ライト級 |
14 | 屋比久翔平 | 日体大 | 20歳11ヶ月19日 | 2015年 | 75kg級 |