※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
日体大の25年ぶりの“年間グランドスラム”達成なるかどうかで注目される全日本大学選手権は、2004年以来、15年ぶりに全階級が1回戦から決勝までを2日かけて実施する試合方式へ。そのため、前年までと違って第1日が終わった段階で明確な順位が出ない状況だが、日大と早大が3階級で決勝に進み、リードした感はある。
3位を目指せる階級が、日大が1階級(65kg級)であるのに対し、早大は4階級(57・61・74・125kg級)。大学対抗の得点は、計算上、「60点」は可能で、現段階では早大がトップを走っていると言っていい。
2階級で決勝に進んだ山梨学院大は、2階級(57・86kg級)で3位決定戦に進み、3階級(65・70・97kg級)で敗者復活戦へ。偉業挑戦の日体大は57・61kg級の2階級で決勝に進み、4階級(74・86・97・125kg級)で3位の可能性を残す。同じく2階級で決勝進出の国士舘大も4階級(61・70・74・125kg級)で3位の可能性がある。
早大が有利とはいえ、最終日に不振が続けば「40点」に届かない場合もある。最終日の展開次第では、5大学のどこにも優勝の望みがある。最後まで目が離せない今年の団体優勝争いだ。
【お詫び】 11月6日掲載の展望記事「日体大が25年ぶりの偉業に挑戦」の記事中、3位の得点を「7点」と計算していました。「6点」の誤りでした。お詫びして訂正します。 |