※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【ヌルスルタン(カザフスタン)、世界選手権取材チーム】2019年世界選手権第5日は9月18日、カザフスタン・ヌルスルタンで新たに女子4階級がスタート。57kg級の川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)と76kg級の皆川博恵(クリナップ)が決勝進出を決め、日本協会の定める規定によって東京オリンピックの代表に内定した。
川井は1回戦で2014年60kg級世界チャンピオンのチェレンチメド・スヘー(モンゴル)にテクニカルフォール勝ち。2回戦でパンアメリカン選手権とパンアメリカン大会優勝のリセット・アンテス・カスティーヨ(エクアドル)を、3回戦で今年の世界ジュニア選手権59kg級2位のアナスタシア・ニキタ(モルドバ)を、ともに5-0で下し、この時点でオリンピック出場枠を確保。
準決勝では、アフリカ選手権とアフリカ大会を制しているオヅナヨ・アデクオロイ(ナイジェリア)と対戦。第1ピリオドは攻めあぐね、0-1とリードされたが、第2ピリオドに地力を発揮。攻撃レスリングを展開し、6-1で勝った。決勝は昨年の世界チャンピオンであり4月のアジア選手権優勝のロン・ニンニン(栄寧寧=中国)と対戦する。
皆川は1回戦でアフリカ選手権とアフリカ大会を制したナイジェリア選手に逆転勝ち。2回戦で75kg級世界2位の実績を持つアライン・ダシルバ・フェレイラ(ブラジル)を2-1で破り、3回戦で、昨年のアジア大会決勝で敗れたジョウ・チエン(周倩=中国)を破って、この時点でオリンピック出場枠を手にした。
準決勝は欧州大会3位のエップ・マエ(エストニア)と対戦。4点タックルで先制し、終始優勢をとって最後は7-0で勝利。銀メダル以上を確保した。
59kg級の稲垣柚香(愛知・至学館高)は3回戦で昨年57kg級3位のダンダ・プージャ(インド)に黒星。65kg級の類家直美(至学館大)は初戦の2回戦で昨年のU23世界選手権72kg級3位のワン・シオアキン(中国)に敗れ、ともに敗者復活戦に回れなかった。
各選手の成績は下記の通り。
【57kg級】川井梨紗子(ジャパンビバレッジ) 31選手出場
決 勝 Rong, Ningning(中国)
準決勝 ○[6-1]Adekuoroye, Odunayo Folasade(ナイジェリア)
3回戦 ○[5-0]Nichita, Anastasia(モルドバ)
2回戦 ○[5-0]Antes Castillo, Lissette Alexandra(エクアドル)
1回戦 ○[Tフォール、0:37=10-0]Sukhee, Tserenchimed(モンゴル)
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【59kg級】稲垣柚香(愛知・至学館高) 18選手出場
3回戦 ●[8-11]Dhanda, Pooja(インド)
2回戦 ○[フォール、0:46=4-0]Choi, Yeonwoo(韓国)
1回戦 BYE
※敗者復活戦に回れず
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【65kg級】類家直美(至学館大) 17選手出場
2回戦 ●[4-6]Wang, Xiaoqian(中国)
1回戦 BYE
※敗者復活戦に回れず
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【76kg級】皆川博恵(クリナップ) 31選手出場
準決勝 ○[7-0]Mae, Epp(エストニア)
3回戦 ○[3-1]Zhou, Qian(中国)
2回戦 ○[2-1]da Silva Ferreira, Aline(ブラジル)
1回戦 ○[10-7]Onyebuchi, Blessing Joy(ナイジェリア)