※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【ヌルスルタン(カザフスタン)、世界選手権取材チーム】2019年世界選手権第2日は9月15日、カザフスタン・ヌルスルタンで前日始まった3階級の敗者復活戦とファイナルが行われ、63kg級の太田忍(ALSOK)が決勝で昨年の世界王者ステパン・マリャニャン(ロシア)を10-4で撃破。世界チャンピオンに輝いた。
太田はカウンターの投げ技を受け、一時は1-4とリードを奪われたが、第2ピリオドにがぶり返しを連続で決め、10-4とリード。そのままのスコアで逃げ切った。
2016年リオデジャネイロ・オリンピック59kg級銀メダルの太田は、世界選手権は昨年の60kg級に続く2度目の出場。昨年の2回戦敗退(9位)をはね返し、世界一に到達した。日本男子は2017年以来、3年連続で世界チャンピオンを輩出し、のべ29人目の世界チャンピオンとなった。グレコローマンは5人目。オリンピックを合わせた世界一は、のべ49人目となる。
前日の準決勝で敗れて3位決定戦に回った55kg級の小川翔太(日体大)は、敗者復活戦を勝ち上がってきた昨年5位のカオ・リグオ(中国)と対戦。もつれた展開になりながらも、最後は11-2のテクニカルフォール勝ち。初の世界選手権出場で銅メダルを獲得した。
各選手の成績は下記の通り。(撮影=保高幸子)
【55kg級】小川翔太(日体大) 3位=20選手出場
3決戦 ○[Tフォール、2:34=11-2]Cao, Liguo(中国)
(以下、前日に実施)
準決勝 ●[Tフォール、2:57=0-8]Tsurtsumia, Nugzari(ジョージア)
3回戦 ○[4-2]Bakhromov, Ilkhom(ウズベキスタン)
2回戦 ○[Tフォール、4:37=8-0]Jeon, Hyeok-Jin(韓国)
1回戦 ○[7-3]Hakhoyan, Norair(アルメニア)
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【63kg級】太田忍(ALSOK) 優勝=18選手出場
決 勝 ○[10-4]Maryanyan, Stepan(ロシア)
(以下、前日に実施)
準決勝 ○[Tフォール、5:06=10-1]Kebispayev, Almat(カザフスタン)
3回戦 ○[Tフォール、3:53=12-4]Sharshenbekov, Tynar(キルギス)
2回戦 ○[Tフォール、4:16=10-2]Nehoda, Maksim(ベラルーシ)
1回戦 BYE