※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【ヌルスルタン(カザフスタン)、世界選手権取材チーム】2020年東京オリンピックの出場枠獲得を兼ねた2019年世界選手権は9月14日、カザフスタン・ヌルスルタンで開幕。この日は男子グレコローマンの非オリンピック階級の4階級の準決勝までが行われ、63kg級の太田忍(ALSOK)が決勝進出を決めた。55kg級の小川翔太(日体大)は3位決定戦へ回る。
太田は初戦の2回戦でベラルーシ選手をテクニカルフォールで撃破。3回戦でタイナー・シャルシェンベコフ(キルギス)に自滅であわやフォール負けのピンチを迎えながら耐え、最後はテクニカルフォールで勝ち、準決勝は昨年のアジア大会67kg級2位のアルマト・ケビスパエフ(カザフスタン)もテクニカルフォールで破った。
決勝は昨年優勝のステパン・マリャニャン(ロシア)と対戦する。
小川は1回戦で欧州選手権5位のアルメニア選手を破り、2回戦でも韓国選手を撃破。3回戦でアジア選手権優勝のイルコム・バクロモフ(ウズベキスタン)を4-2で破る殊勲を挙げた。しかし、準決勝で昨年3位、U23世界王者のヌグザリ・ツルツミア(ジョージア)にテクニカルフォール負け。15日に銅メダルをかける(対戦相手は未定)。
72kg級の井上智裕(FUJIOH)は、初戦の2回戦で欧州選手権3位のアイク・ムナツァカニアン(ブルガリア)に0-6で黒星。82kg級の岡嶋勇也(警視庁)は1回戦でアジア選手権3位のマクサト・ウェレゼポフ(カザフスタン)に0-4で敗れ、ともに敗者復活戦に回れなかった。
各選手の成績は下記の通り。
【55kg級】小川翔太(日体大) 20選手出場
3決戦 (相手未定)
準決勝 ●[Tフォール、2:57=0-8]Tsurtsumia, Nugzari(ジョージア)
3回戦 ○[4-2]Bakhromov, Ilkhom(ウズベキスタン)
2回戦 ○[Tフォール、4:37=8-0]Jeon, Hyeok-Jin(韓国)
1回戦 ○[7-3]Hakhoyan, Norair(アルメニア)
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【63kg級】太田忍(ALSOK) 18選手出場
決 勝 Maryanyan, Stepan(ロシア)
準決勝 ○[Tフォール、5:06=10-1]Kebispayev, Almat(カザフスタン)
3回戦 ○[Tフォール、3:53=12-4]Sharshenbekov, Tynar(キルギス)
2回戦 ○[Tフォール、4:16=10-2]Nehoda, Maksim(ベラルーシ)
1回戦 BYE
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【72kg級】井上智裕(FUJIOH) 25選手出場
2回戦 ●[0-6]Mnatsakanian, Aik(ブルガリア)
1回戦 BYE
※敗者復活戦に回れず
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【82kg級】岡嶋勇也(警視庁) 23選手出場
1回戦 ●[0-4]Yerezhepov, Maksat(カザフスタン)
※敗者復活戦に回れず