※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
※シード選手は、最終エントリーによって変わる場合があります。
昨年優勝のザウール・ウグエフ(ロシア)は、今年の欧州大会は3位と優勝から見放されたが、ロシア内の闘いを勝ち抜いて今年も出場する。ただし第2シード。第1シードは昨年3位のスレイマン・アトリ(トルコ)で、今年の欧州選手権を制し、欧州大会3位と世界トップレベルの実力を示している。
欧州大会でウグエフを破ったのは、欧州選手権3位だったマキール・アミラスラノフ(アゼルバイジャン)。2015年に世界ジュニア選手権で優勝するなどの実績のある選手。シニアの舞台でも台頭を始めた。
昨年2位のヌリスラム・サナエフ(カザフスタン)は、3月の「ダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会」(ブルガリア)61lg級で優勝する力を見せ、8月の「ジオルコウスキ国際大会」(ポーランド)2位と実力をキープ。第4シードとなり、優勝候補の1人と考えられる(注=当初、エントリーから外れていましたが、UWWのHPではエントリーされています)。
アジアからは他に、昨年のアジア選手権優勝のカン・クムソン(北朝鮮)、クムソンを破って昨年のアジア大会優勝のベクバヤール・エルデネバト(モンゴル)、同じくクムソンを破って今年のアジア選手権優勝のレザ・アフマダリ・アトリナガルチ(イラン)がいて、ハイレベルな選手がそろっている。
昨年3位で第3シードの高橋侑希(ALSOK)もその一人。連敗中のカン・クムソンにリベンジし、世界一に返り咲けるか。
欧州大会でスレイマン・アトリを破って2位となったステバン・ミチッチ(セルビア)は、米国ミシガン大で活動していた選手。二重国籍だった選手で、父親の国籍を選択し、セルビア代表としてオリンピックを目指している。
米国代表は2018年世界ジュニア選手権3位のデイトン・フィックス。8月のパンアメリカン大会で優勝した成長株だ。
2018年世界選手権成績 | 2019年世界選手権 シード選手 |
1. Uguev, Zaur (ロシア) 2. Sanayev, Nurislam (カザフスタン) 3. Atli, Suleyman (トルコ) 〃 高橋侑希(日本) 5. Gilman, Thomas (米国) 〃 Andreu Ortega, Reineri (キューバ) 7. Edisherashvili, Giorgi (アゼルバイジャン) 8. Failauga, Josh(アメリカンサモア) |
1. Atli, Suleyman(トルコ) 2. Uguev, Zaur(ロシア) 3. 高橋侑希(日本) 4. Sanayev, Nurislam(カザフスタン) |
2018年アジア大会 | 2019年アジア選手権 |
1. Erdenebat, Bekhbayar(モンゴル) 2. Kang, Kumsong(北朝鮮) 3. 高橋侑希(日本) 〃 Atrinagharchi, Reza Ahmadali(イラン) |
1. Atrinagharchi, Reza Ahmadali(イラン) 2. Kang, Kumsong(北朝鮮) 3. Shavkatov, Makhmudjon(ウズベキスタン) 〃 高橋侑希(日本) |
2019年欧州選手権 | 2019年欧州大会 |
1. Atli, Suleyman(トルコ) 2. Sadulaev, Muslim(ロシア) 3. Egorov, Vladimir(マケドニア) 〃 Amiraslanov, Makhir(アゼルバイジャン) |
1. Amiraslanov, Makhir(アゼルバイジャン) 2. Micic, Stevan(セルビア) 3. Atli, Suleyman(トルコ) 〃 Uguev, Zaur(ロシア) |
2019年パンアメリカン選手権 | 2019年パンアメリカン大会 |
1. Rodriguez, Joshua Andrew(米国) 2. Tigreros Urbano, Oscar Eduardo(コロンビア) 3. Andreu Ortega, Reineri(キューバ) 〃 Mejias Rodriguez, Pedro Jesus(ベネズエラ) |
1. Fix, Daton Duain(米国) 2. Ramirez Beltre, Juan Rubelin(ドミニカ) 3. Andreu Ortega, Reineri(キューバ) 〃 Capellan, Darthe(カナダ) |