※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
※シード選手は、最終エントリーによって変わる場合があります。
2016年リオデジャネイロ・オリンピック48kg級2位のマリア・スタドニク(アゼルバイジャン)が、昨年2位のあと、今年6月の欧州大会で優勝。31歳になっても変わらぬ実力を見せている。最近、日本選手以外に負けていない。打倒日本を果たして、2009年以来の世界一につけるか。ただ、大会をこなしていないのでポイントが上がらず、ノーシードとなっている。
第1シードは、昨年3位のオクサナ・リバチ(ウクライナ)。今年の欧州選手権優勝・欧州大会2位の実力を見せた。8月の「ポーランド女子オープン」は低迷したが、巻き返せるか。
昨年のアジア大会でインド女子初の優勝を成し遂げたビネシュが階級を上げたインドからは、昨年5位のリツではなく、55kg級に出ていたシーマ・シーマが出場する。4月のアジア選手権は5位だったが、5月の「サッサリ国際大会」(イタリア)と7月の「ヤシャ・ドク国際大会」(トルコ)の2つのランキング大会を制し、第2シードとなった。
昨年3位のスン・ヤナン(孫亜楠=中国)は第3シードとなっているが、日本選手には分が悪い。アジアからは軽量級でめざましい台頭のある北朝鮮の方が要注意か。2014年ユース・オリンピック優勝で昨年5位のキム・ソンヒャンがエントリーしている。
欧州選手権2位・欧州大会3位のミグレナ・セリシュカ(ブルガリア)、両大会3位のエビン・デミルハン(トルコ)、37歳のベテランながら7月のスペイン・グランプリを制したイオナ・マトコウスカ(ポーランド)らが、どこまで上位へ食い込めるか。昨年は14位だったホィトニー・コンダー(米国)が8月のパンアメリカン大会を制した勢いを持ち込めるか。
初出場の入江ゆき(自衛隊)は、アジア選手権でシーマ・シーマやスン・ヤナンを破って優勝した。マリア・スタドニクの壁を乗り越え、世界の頂点に立てるか。
2018年世界選手権成績 | 2019年世界選手権 シード選手 |
1. 須﨑優衣(日本) 2. Stadnik, Mariya(アゼルバイジャン) 3. Livach, Oksana(ウクライナ) 〃 Sun, Yanan(孫亜楠=中国) 5. Ritu, Ritu(インド) 〃 Kim, Son-Hyang(北朝鮮) 7. Stankevich, Ksenia(ベラルーシ) 8. Petersson, Frederika(スウェーデン) |
1. Livach, Oksana(ウクライナ) 2. Seema, Seema(インド) 3. Sun, Yanan(孫亜楠=中国) 4. Demirhan, Evin(トルコ) |
2018年アジア大会 | 2019年アジア選手権 |
1. Vinesh(インド) 2. 入江ゆき(日本) 3. Kim, Son-Hyang(北朝鮮) 〃 Kim, Hyung-Joo(韓国) |
1. 入江ゆき(日本) 2. Sun, Yanan(孫亜楠=中国) 3. Islamova – Brik, Valentina(カザフスタン) 〃 Hwang, Yong-Ok(北朝鮮) |
2019年欧州選手権 | 2019年欧州大会 |
1. Livach, Oksana(ウクライナ) 2. Selishka Georgieva, Miglena(ブルガリア) 3. Stankevich, Ksenia(ベラルーシ) 〃 Demirhan, Evin(トルコ) |
1. Stadnik, Mariya(アゼルバイジャン) 2. Livach, Oksana(ウクライナ) 3. Demirhan, Evin(トルコ) 〃 Selishka Georgieva, Miglena(ブルガリア) |
2019年パンアメリカン選手権 | 2019年パンアメリカン大会 |
1. Guzman Lopez, Yusneylis(キューバ) 2. Golston, Erin Simone(米国) 3. Bermudez, Patricia Alejandra(アルゼンチン) 〃 Mallqui Peche, Thalia Jihann(ペルー) |
1. Conder, Whitney(米国) 2. Guzman Lopez, Yusneylis(キューバ) 3. Mallqui Peche, Thalia Jihann(ペルー) 〃 Castillo Hidalgo, Carolina(コロンビア) |