※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
※シード選手は、最終エントリーによって変わる場合があります。
昨年優勝で世界王者のステパン・マリャニャン(ロシア)が、今年も「ダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会」(ブルガリア)と欧州選手権で優勝するなど強さを見せている。6月の欧州大会は60kg級に出場して優勝。このままオリンピック階級で闘うことも予想されたが、63kg級にエントリーしてきた。第1シードとして、優勝候補の本命と言えよう。
第2シードは、昨年5位のツオ・エルバツ(中国)。今年4月のアジア選手権で優勝したものの、2月の「ハンガリー・グランプリ」で太田忍に0-6で敗れるなど、圧倒的な強さは感じられない。それでも、8月の「ピトラシンスキ国際大会」(ポーランド)60kg級で優勝するなど、優勝戦線にからむ可能性はあるだろう。
昨年2位でランキング3位のエルムラト・タスムラドフ(ウズベキスタン)は、4月のアジア選手権は2位。7月の「オレグ・カラワエフ国際大会」(ベラルーシ)は67kg級に出場したが、今大会は一転して60kg級へエントリーした。
タスムラドフ不在によって、ランキング4位の太田忍(ALSOK)が第3シードへ。第1シードのステパン・マリャニャンには3月に敗れているので、決勝でリベンジしての優勝が目標となる。
昨年3位のラフマン・ビリチ(トルコ)は、今年の欧州選手権10位と安定感は今ひとつ。昨年8位で第4シードのスラビク・ガルスチャン(アルメニア)がどこまで上位に食い込めるか。
2018年世界選手権成績 | 2019年世界選手権 シード選手 |
1. Maryanyan, Stepan(ロシア) 2. Tasmuradov, Elmurat(ウズベキスタン) 3. Bilici, Rahman(トルコ) 〃 Temirov, Lenur(ウクライナ) 5. Mohamed, Hassan Hassan Ahmed(エジプト) 〃 Tuo, Erbatu(中国) 7. Vancza, Krisztian Istvan(ハンガリー) 8. Galstyan, Slavik(アルメニア) |
1. Maryanyan, Stepan(ロシア) 2. Tuo, Erbatu(中国) 3. 太田忍(日本) 4. Galstyan, Slavik(アルメニア) |
2018年アジア大会 | 2019年アジア選手権 |
(実施せず) | 1. Tuo, Erbatu(中国) 2. Tasmuradov, Elmurat(ウズベキスタン) 3. Jung, Jinwoong(韓国) 4. Abdouvali, Saman Morad(イラン) |
2019年欧州選手権 | 2019年欧州大会 |
1. Maryanyan, Stepan(ロシア) 2. Berge, Stig Andre(ノルウェー) 3. Kavjaradze, Levani(ジョージア) 〃 Mammadov, Taleh(アゼルバイジャン) |
(実施せず) |
2019年パンアメリカン選手権 | 2019年パンアメリカン大会 |
1. Montano Arroyo, Andres Roberto(エクアドル) 2. Mango, Ryan Robert(米国) 3. Davila Cabello, Jose Alberto(ペルー) 4. Vicente Silverio Junior, Mauri(ブラジル) |
(実施せず) |