※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
※シード選手は、最終エントリーによって変わる場合があります。
昨年の欧州&世界チャンピオンのタイベ・ユセイン(ブルガリア)が、今年4月の欧州選手権でも優勝して実力を見せ、第1シードへ。しかし、6月の欧州大会は世界3位のユリア・トカチ(ウクライナ)に準決勝で敗れ、3位決定戦でも昨年のU23世界選手権65kg級優勝のマリア・クズネツォワ(ロシア)に敗れた。巻き返しなるか。
トカチは7月の「ヤシャ・ドク国際大会」(ロシア)は、昨年5位で今年のパンアメリカン選手権優勝のライス・ヌネス・デ・オリベラ(ブラジル=第2シード)に敗れて上位進出ならず。安定感は今ひとつだ。
昨年65kg級で優勝したペトラ・オッリ(フィンランド)が階級を下げてエントリーした。世界一に輝いた実績を生かして、この階級でも優勝を飾れるか。
4月のアジア選手権優勝のアイスルー・チニベコワ(キルギス)は、5月の「サッサリ国際大会」(イタリア)で上位進出を逃している。アジア選手権65kg級優勝のルオ・シアオフアン(羅暁娟=中国)もこの階級にエントリーしてきた。2016年リオデジャネイロ・オリンピック58kg級で銅メダルを取ったサクシ・マリク(インド)はこの階級に照準を合わせたようだが、今年のアジア選手権3位以外、さしたる成績は残していない。
2016年リオデジャネイロ・オリンピック58kg級でアフリカ初のメダリストとなったマルワ・アムリ(チュニジア)は、8月の「ポーランド女子オープン」でアジア・チャンピオンのアイスルー・チニベコワを破って優勝。アフリカ選手の意地を見せられるか。
世界女王のユセインがやや抜け出ているような印象はあるが、ずば抜けた存在の選手はいないのが現状。昨年2位で第3シードの川井友香子(至学館大)が勝ち抜けるか。
2018年世界選手権成績 | 2019年世界選手権 シード選手 |
1. Yusein, Taybe Mustafa(ブルガリア) 2. 川井友香子(日本) 3. Tkach, Yulia(ウクライナ) 〃 Velte, Mallory Maxine(米国) 5. Nunes de Oliveira, Lais(ブラジル) 〃 Sastin, Marianna(ハンガリー) 7. Enkhbat, Gantuya(モンゴル) 8. Bao, Ling(中国) |
1. Yusein, Taybe Mustafa(ブルガリア) 2. Nunes de Oliveira, Lais(ブラジル) 3. 川井友香子(日本) 4. Sastin, Marianna(ハンガリー) |
2018年アジア大会 | 2019年アジア選手権 |
1. (剥奪=ドーピング違反) 2. Tynybekova, Aisuluu A(キルギス) 3. 川井梨紗子(日本) 〃 Rim, Jong-Sim(北朝鮮) |
1. Tynybekova, Aisuluu A(キルギス) 2. 川井友香子(日本) 3. Esenbaeva, Nabira(ウズベキスタン) 〃 Malik, Sakshi(インド) |
2019年欧州選手権 | 2019年欧州大会 |
1. Yusein, Taybe Mustafa(ブルガリア) 2. Campagna, Aurora(イタリア) 3. Sastin, Marianna(ハンガリー) 〃 Omelchenko, Tatyana(アゼルバイジャン) |
1. Tkach, Yulia(ウクライナ) 2. Gambarova, Elmira(アゼルバイジャン) 3. Kuznetsova, Maria(ロシア) 〃 Incze, Kriszta Tunde(ルーマニア) |
2019年パンアメリカン選手権 | 2019年パンアメリカン大会 |
1. Nunes de Oliveira, Lais(ブラジル) 2. Velte, Mallory Maxine(米国) 3. Yambo Miranda, Abnelis(プエルトリコ) 〃 Griman Herrera, Nathaly Josefina(ベネズエラ) |
1. Miracle, Kayla-Colleen(米国) 2. Renteria Castillo, Jackeline(コロンビア) 3. Nunes de Oliveira, Lais(ブラジル) 〃 Yambo Miranda, Abnelis(プエルトリコ) |