※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【西安(中国)/文=布施鋼治、写真提供=UWWオフィシャルカメラマン・保高幸子】2019年アジア選手権最終日は4月28日、中国・西安で男子グレコローマン5階級が行われ、60kg級の文田健一郎(ミキハウス)と67kg級の高橋昭五(警視庁)が銅メダルを獲得した。
文田は1回戦で昨年のアジア大会3位のイラン選手を破ったものの、2回戦で昨年のこの大会2位のリ・セウン(北朝鮮)に3-5で黒星。敗者復活戦を勝ち上がり、3位決定戦は相手の負傷棄権によって不戦勝。3位を確保した。
国際大会で4大会連続優勝中だった文田にとって、海外での黒星は2017年7月のピトラシンスキ国際大会(ポーランド)以来だが、この時は太田忍(ALSOK)への敗北。同2月のセーロ・ペラド国際大会(キューバ)も太田に負けての2位で、外国選手相手では、2015年11月のゴールデンGP決勝大会(アゼルバイジャン)でウズベキスタン選手とイラン選手(不戦敗)に負けて以来。
高橋は1回戦で2017年66kg級世界王者の柳漢壽(韓国)に1-3で敗れた後、敗者復活戦を勝ち上がって3位決定戦へ。昨年3位のミルゾベク・ラクマトフ(ウズベキスタン)を5-2で下した。2017年3月のハンガリーGP銅メダル以来の国際大会のメダル獲得。
72kg級の井上智裕(FUJIOH)、82kg級の岡嶋勇也(警視庁)、97kg級の奈良勇太(警視庁)の3選手はいずれも1回戦で敗れ、敗者復活戦に回れなかった。
日本は前日と合わせて「銀1・銅2」に終わり、昨年の「金2・銀2・銅1」に及ばなかった。国別対抗得点は104点で7位。優勝は4階級制覇のイラン、2位はウズベキスタンだった。
各選手の成績は下記の通り。
【60kg級】文田健一郎(ミキハウス) 3位=12選手出場
3決戦 ○[不戦勝]Walihan, Sailike(中国)
敗復戦 ○[Tフォール、4:57=12-4]Durdiev, Umit(トルクメニスタン)
2回戦 ●[3-5]Ri, Se-Ung(北朝鮮)
1回戦 ○[3-2]Mardani, Mehrdad Abdmohammad(イラン)
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【67kg級】高橋昭五(警視庁) 3位=14選手出場
3決戦 ○[5-2]Rakhmatov, Mirzobek(ウズベキスタン)
敗復戦 ○[4-1]Akhmedov, Muminjon(タジキスタン)
1回戦 ●[1-3]Ryu, Han-Soo(韓国)
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【72kg級】井上智裕(FUJIOH) 8位=9選手出場
1回戦 ●[3-7]Lee, Ji-Yeon(韓国)
※敗者復活戦に回れず
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【82kg級】岡嶋勇也(警視庁) 8位=9選手出場
1回戦 ●[2-8]Qian, Haitao(中国)
※敗者復活戦に回れず
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【97kg級】奈良勇太(警視庁) 8位=9選手出場
1回戦 ●[Tフォール、3:30=0-8]Aliyari Feyzabadi, Mahdi(イラン
※敗者復活戦に回れず
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《国別対抗得点》
[1]イラン 165点、[2]ウズベキスタン 163点、[3]カザフスタン 134点、[4]中国 124点、[5]韓国 121点、[6]インド 111点、[7]日本 104点