2019.03.18

3.1~3西地区研修会レポート(西日本学生連盟)

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

(文:下地涼太=西日本学生レスリング連盟、近畿大)


※3月1~3日に福岡大で行われた西日本の学生研修会のレポート

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【3月1日(金)午後】
講演「レスリングを通じたキャリア形成」
講師:黒崎辰馬氏(大阪体育大学スポーツ科学センター研究員)

 レスリングを通じたキャリア形成についての講義が行われました。黒崎先生自身が経験した話を基に、スポーツを通じての人格形成をするためにはどうしたらよいかを問題を交えて一緒に考えました。黒崎先生自身の経験を基に人として成長するためには自律を促し、目標となる人を見つけることが重要であると気づきました。


【3月2日(土)午前】
「審判講習会」
講師:小池邦徳氏(国際審判員1S級)

 審判をするにあたって学生が評価を出すので審判員に必要な能力を学びました。

 初めはトーナメント表で、各大学の代表者がジャンケンで勝敗を決め試合の進行や敗者復活戦の説明がありました。トーナメント表の説明後は審判員に必要な能力について説明がありました。

 海外で行われた試合を見て自分自身で点数をつけ、どのような審判員が良いのか、最後には問題を解き楽しく講義を受けることができました。

 審判に必要なことは、知識や技術だけでなく、フェアで公正であること、アスリートを守ること、試合をコントロールすることであると説明されました。また、各審判員の役割、コミュニケーションなど、ただ審判をするだけでは意味がなく、その他に必要な能力はいくつもあることを学びました。

 最後に、小池先生からは、自己反省をすることがGood refereeになる秘訣で、日ごろから振り返ることが大切であることを教わりました。


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【3月2日(土)午後】
実技「レスリングの技術」と合同練習
技術指導:清水博之氏=グレコローマン、前田翔吾氏=フリースタイル

 グレコローマンスタイルは、スタンドでの構えや組手など教えていただき打ちこみを交えながら教えてもらった技術を試しました。

 フリースタイルは、技をいくつか教えていただき二人組で技の確認をしました。

 今日教えてもらったことが今日のうちにできるわけではないので、日々の練習で続けていくこと、今回の合宿だけでなく各大学に戻ってからも練習することが大切であると教わりました。何事も積み重ねることで上達していくのだと思いました。


【3月3日(日)午前】
実技「レスリング技術練習」と合同練習

 グレコローマンスタイルはグランド、寝技の技術を教えていただき、技術を一通り教えてもらい、その技術を使いながら攻防を行いました。

 フリースタイルは、2日目に教えていただいた技術の復習をして、1分の攻防を行いました。教えるだけでなく、意見を聞きそれについて答えることで自分も学ぶことができる、また、ただ教えるだけでなく考えることも大切であると教わりました。

 各大学が集まり互いに学びながら成長できることはなかなか機会がありませんが、西日本研修会では、互いに知らない各大学の友好も深めることができたと思います。