※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
■笹本睦監督(日本協会アシスタントコーチ)の総括「太田忍だけが優勝で、正直言って厳しい現実でした。下山田培(67kg級)も3位には入りましたが、日本人同士の3位決定戦。オリンピック階級の小路直頌(77kg級)、角雅人(87kg級)がもう少し上位に行ってほしかった。平均してグラウンドの防御がまだまだ。もっと考えなければならない。スタンド戦は互角以上にできているので、グラウンドのデフェンス強化が世界選手権へ向けて引き続きの強化課題になります。
よかったことは、77kg級の櫻庭功大がスタンドでポイントを取っていて、初めてのシニアの国際大会としては、よく頑張ったこと。2回戦の(2017年の)世界チャンピオンともいい試合をやった。今後の強化次第で、もっとよくなっていくと思う。彼の台頭で(今回は来ていない世界選手権代表の)屋比久翔平も頑張るだろうし、競ってほしい。
(コーションの取られ方が、日本より早かったのでは?)地元びいき判定もあったし、ちょっとおかしなことはあったが、よくあること。それに対してポイントを取れないのが日本選手であり、強い外国選手は取っている。そういう気持ちでいくしかない。
このあと、ブルガリアでの大会に出場します。練習期間は3日しかありませんが、各選手の課題を修正し、頑張らせたい。