2019.02.16

オリンピック王者・金炫雨(韓国)ら25ヶ国175選手が出場へ…2.23~24ハンガリー・グランプリ

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

東京オリンピック優勝を目指して精力的な活動を続ける金炫雨(韓国)

 世界レスリング連盟(UWW)は2月14日、全日本チームも参加する男子グレコローマンのランキング大会、「ハンガリー・グランプリ」(23~24日、ジェール)のエントリー選手を発表。昨年(6月開催)の「12ヶ国110選手」を大きく上回る「25ヶ国175選手」が参加する。3月開催だった2017年大会の「19ヶ国117選手」よりも多い。

 現役世界チャンピオンとしては、55kg級のエルダニズ・アジズリ(アゼルバイジャン)が出場。同国からは、72kg級に2015年世界選手権71kg級優勝のラスル・チュナエフ(昨年72kg級世界3位)、130kg級に2016年リオデジャネイロ・オリンピック3位のサバ・シャリアティも出場する。

 77kg級には、2012年ロンドン・オリンピック王者で昨年の世界選手権77kg級3位の金炫雨(キム・ヒョンウ=韓国)がエントリー。今月9~10日のランキング大会第1戦「ザグレブ・オープン」にも出場して3位に入賞しており、ポイントの上積みを目指す。韓国からは、他に130kg級で昨年のアジア大会と世界選手権でともに銅メダルを獲得した金民石(キム・ミンセオク)、67kg級には世界選手権で2度優勝の経験がある柳漢壽(リュ・ハンス)が出場する。

 77kg級には2017年世界選手権75kg級優勝のビクトル・ネメス(セルビア)が出場。同国からは、97kg級に昨年世界3位のミケイル・カジャイアも出場する。

 地元のハンガリーからは、82kg級世界王者のピーター・バッチは不出場だが、ザグレブ・オープンを制した72kg級のロバート・フリシュ、87kg級のビクトル・ロエリンツら昇り調子の選手が出場する。

 アジアからは韓国以外にも中国とイランが出場。中国は60kg級に昨年の世界選手権3位のワリハン・サイリケ、97kg級にアジア大会2位の肖棣らが出場。イランは63kg級に昨年の世界軍隊選手権優勝のモハマド・ヌルバクシュらの名前があり、2、3番手と思われる選手がエントリーされている。

 17選手を超える階級もあるが(注=規定では、16選手以内の場合は1日で実施しても可、となっている)、大会スケジュールは1日で1回戦~決勝を行う予定。


 UWWウェブ・サイトに掲載されたあと、本ホームページが入手した情報では、トルコやウズベキスタンもエントリー。63kg級に昨年世界3位のラフマン・ビリシ(トルコ)、67kg級に昨年63kg級世界2位のエルムラト・タスムラドフ(ウズベキスタン)らが名を連ね、エントリー選手数は198選手となっている。


大会スケジュール

2月23日(土) 55・63・72・82・97kg級(1回戦~決勝)
   24日(日) 60・67・77・87・130kg級(同)