※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
世界レスリング連盟(UWW)は1月5日、ホームページ上で今月24日からロシア・クラスノヤルスクで行われる男子フリースタイルのランキング決定大会「ヤリギン国際大会」に、昨年の世界選手権(ハンガリー)97kg級で優勝したアブデュラシド・サデュラエフ(ロシア)が出場しないことを報じた。所属するダゲスタン・ナショナルチームのガイダー・ガイダロフ・コーチがUWWに対して明らかにしたという。
これにより、カイル・スナイダー(米国)とのオリンピック王者同士の3度目の対決は流れることになった。
スナイダーは2016年リオデジャネイロ・オリンピック97kg級の王者で、サデュラエフは86kg級の王者。ともに米国とロシアの最年少世界王者などの記録を樹立し、現在のレスリング界を支えている選手。
サデュラエフが階級を上げたことで、2017年世界選手権(フランス)の決勝で対戦が実現し、スナイダーが6-5で勝利。昨年の世界選手権決勝で再戦し、サデュラエフがフォール勝ちで雪辱した。
スナイダーはいち早くヤリギン国際大会への出場を宣言し、3度目の対戦を“要求”。ロシアは世界選手権の代表をこの大会に出場させる方針だったので、頂上決戦の再現が期待されていた。