※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
今年の全日本選手権では、男子フリースタイル70kg級に「47歳6ヶ月」の坂本栄裕(山梨・須玉中教)が出場。大学4年生の1993年の男子グレコローマン68kg級以来、25年ぶり2度目の全日本選手権出場となる。
出場年齢の正確な記録は残っていないが、2009年の男子フリースタイル96kg級に出場した湯川栄光選手の「47歳9ヶ月」が最年長と思われ、3ヶ月差で歴代2位。(同3位は2013年大会出場の白井正良の45歳5ヶ月)。結果は、1回戦で米澤凌(早大)に1分33秒、無念のフォール負け。
同選手は、柔道をやっていた米満達弘選手がレスリング向きと見抜き、高校進学にあたってレスリングに転向させた指導者。今年は7月の全日本社会人選手権で2位となり、全日本選手権出場を果たした。
なお女子は、出場資格制限のなかった1991年大会44kg級に「44歳8ヶ月」で出場して優勝した村田智子(東洋大倶楽部)が、出場・優勝とも最年長選手。
■坂本栄裕(山梨・須玉中教)の話「今大会で僕は最年長。でも、マットに上がれば47歳だからといってアドバンテージがあるわけではない。年齢に関係なく同じレスラーとして勝ちたかった。僕はグレコローマン出身。タックル勝負だと勝てないと思っていたので、組み技からポイントを取りにいこうと思っていました。最初の組み手の段階でイメージを超えたパワーで決められてしまった。自分たちがやっている練習が正しいことを証明するために、引き続き挑戦していきたい」