※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
2018年天皇杯全日本選手権最終日は12月23日、東京・駒沢体育館で男女8階級の決勝までが行われ、男子フリースタイル65kg級に出場した世界チャンピオンの乙黒拓斗(山梨学院大)が決勝でアジア大会2位の高谷大地(自衛隊)をわずか33秒、10-0のテクニカルフォールで下して初優勝。3スタイルの最優秀選手に贈られる天皇杯を受賞した。20歳での受賞は大会史上最年少。
女子57kg級決勝は、予選Bリーグ1回戦で闘った59kg級世界チャンピオンの川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)とオリンピック4連覇の伊調馨(ALSOK)の再戦へ。リードを許していた伊調が終了間際に3-2と逆転に成功。予選での黒星のリベンジを果たすとともに、2015年58kg級以来、3年ぶり通算13度目の優勝を達成した。13度の優勝は、吉田沙保里(女子53・55kg級)と並んで歴代3位タイ。
同68kg級は肩の負傷で今春から戦列を離れていた土性沙羅(東新住建)が世界選手権代表の渡利璃穏(アイシン・エィ・ダブリュ)を破り、67・69kg級を合わせて8年連続優勝を達成。同53kg級は55kg級世界チャンピオンの向田真優(至学館大)が勝ち、2階級にわたって3連覇。同48kg級は入江ゆき(自衛隊)が2年連続3度目の優勝を達成した。
男子グレコローマン60kg級は、U23世界選手権優勝の文田健一郎(ミキハウス)とアジア大会優勝の太田忍(ALSOK)の激突となり、文田が7-2で勝って2年ぶりの日本一に返り咲いた。
この日で1回戦から決勝までを行った男子フリースタイル79kg級は阿部侑太(日体大)が、男子グレコローマン82kg級は岡嶋勇也(警視庁)が、ともに初優勝を飾った。
各スタイルの優秀選手賞は、男子フリースタイルが92g級の松本篤史(警視庁)、男子グレコローマンが文田、女子は伊調がそれぞれ受賞した。
各階級の成績は下記の通り。(撮影=矢吹建夫)
男子フリースタイル | 57kg | 61kg | 65kg | 70kg | 74kg |
1~8位一覧表 | 79kg | 86kg | 92kg | 97kg | 125kg |
男子グレコローマン | 55kg | 60kg | 63kg | 67kg | 72kg |
1~8位一覧表 | 77kg | 82kg | 87kg | 97kg | 130kg |
女 子 | 50kg | 53kg | 55kg | 57kg | 59kg |
1~8位一覧表 | 62kg | 65kg | 68kg | 72kg | 76kg |
個 人 賞 |
◎22日スタート階級
【65kg級】
▼決勝
乙黒拓斗(山梨学院大)○[Tフォール、0:33=10-0]●高谷大地(自衛隊)
※乙黒は初優勝
▼3位決定戦
中村倫也(博報堂DYスポーツ)○[負傷棄権]●樋口黎(日体大助手)
清水洸希(拓大)○[9-4]●川野陽介(自衛隊)
▼敗者復活戦
中村倫也(博報堂DYスポーツ)○[8-3]●)阿部宏隆(サコス)
川野陽介(自衛隊)○[Tフォール、2:51=14-4]●寺田光輝(福岡大助手)
【60kg級】
▼決勝
文田健一郎(ミキハウス)○[7-2]●太田忍(ALSOK)
※文田は初優勝(59kg級と合わせて2年ぶり2度目)
▼3位決定戦
矢部和希(日体大)○[フォール、1:40=3-0]●清水賢亮(拓大)
曽我部京太郎(愛媛・今治西高)○[Tフォール、2:26=8-0]●河口清(九州共立大)
【50kg級】
▼決勝
入江ゆき(自衛隊)○[6-0]●加賀田葵夏(青山学院大)
※入江は2年連続2度目の優勝(48kg級と合わせて3度目)
▼3位決定戦
登坂絵莉(東新住建)○[7-3]●吉元玲美那(埼玉・埼玉栄高)
五十嵐未帆(至学館大)○[Tフォール、1:27=10-0]●澤田千優(青山学院大)
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【53kg級】
▼決勝
向田真優(至学館大)○[8-6]●入江ななみ(福井県スポーツ協会)
※向田は2年ぶり2度目の優勝(55kg級と合わせて3連覇)
▼3位決定戦
矢後佑華(警視庁)○[Tフォール、1:58=10-0]●小西桂(至学館大)
今井佑海(京都・海洋高)○[2-0]●角谷萌々果(アイシン・エィ・ダブリュ)
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【57kg級】
▼決勝
伊調馨(ALSOK)○[3-2]●川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)
※伊調馨は初優勝(63・58kg級と合わせて13度目)
▼3位決定戦
花井瑛絵(至学館大)○[4-1]●澤葉菜子(至学館大)
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【68kg級】
▼リーグ5回戦
関千晶(警視庁)○[3-1]●宮道りん(愛媛・今治工高)
土性沙羅(東新住建)○[2-1]●渡利璃穏(アイシン・エィ・ダブリュ)
▼リーグ4回戦
渡利璃穏(アイシン・エィ・ダブリュ)○[フォール、2:10=6-0]●福島宇美(明大)
土性沙羅(東新住建)○[8-4]●宮道りん(愛媛・今治工高)
《順位》[1]土性沙羅(東新住建) 4勝、[2]渡利璃穏(アイシン・エィ・ダブリュ) 3勝1敗、[3]関千晶(警視庁) 2勝2敗、[4]福島宇美(明大) 1勝3敗、[5]宮道りん(愛媛・今治工高) 4敗
◎23日スタート階級
【79kg級】
▼決勝
阿部侑太(日体大)○[12-5]●井筒勇人(拓大)
※阿部は初優勝
▼3位決定戦
川畑孔明(東洋大)○[5-2]●栗原大知(国士舘大)
高橋夢大(京都・網野高)○[Tフォール、3:27=11-0]●加藤一人(日本文理大)
▼敗者復活戦
加藤一人(日本文理大)○[6-0]●須藤智将(SKアカデミー)
▼準決勝
井筒勇人(拓大)○[Tフォール、1:44=10-0]●栗原大知(国士舘大)
阿部侑太(日体大)○[Tフォール、4:47=10-0]●高橋夢大(京都・網野高)
▼2回戦
栗原大知(国士舘大)○[Tフォール、1:53=11-0]●眞柴翔平(近大)
井筒勇人(拓大)○[4-1]●川畑孔明(東洋大)
高橋夢大(京都・網野高)○[Tフォール、3:24=10-0]●加賀谷庸一朗(和歌山県教育庁)
阿部侑太(日体大)○[フォール、1:09=4-0]●加藤一人(日本文理大)
▼1回戦
高橋夢大(京都・網野高)○[フォール、4:14=11-0]●赤地俊樹(アカチコーポレーション)
阿部侑太(日体大)○[Tフォール、1:20=11-0]●須藤智将(SKアカデミー)
加藤一人(日本文理大)○[2-1]●坪井達紀(ワセダクラブ)
【82kg級】
▼決勝
岡嶋勇也(警視庁)○[3-1]●川村洋史(自衛隊)
※岡嶋は初優勝
▼3位決定戦
北村公平(京都クラブ)○[6-5]●小林康介(神奈川大)
向井識起(自衛隊)○[5-5]●藤井達哉(青山学院大)
▼敗者復活戦
藤井達哉(青山学院大)○[Tフォール、2:46=9-0]●野﨑竜陽(中京学院大)
▼準決勝
岡嶋勇也(警視庁)○[Tフォール、1:45=9-0]●北村公平(京都クラブ)
川村洋史(自衛隊)○[フォール、4:21=5-1]●向井識起(自衛隊)
▼準々決勝
岡嶋勇也(警視庁)○[Tフォール、1:57=9-0]●小林康介(神奈川大)
北村公平(京都クラブ)○[4-4]●松﨑勇人(日体大)
向井識起(自衛隊○[5-2]●)勅使川原延明(日体大)
川村洋史(自衛隊)○[7-5]●藤井達哉(青山学院大)
▼1回戦
松﨑勇人(日体大)○[Tフォール、4:13=9-0]●今村太陽(福岡大)
北村公平(京都クラブ)○[Tフォール、0:34=8-0]●渡辺一輝(五十嵐建設)
勅使川原延明(日体大)○[Tフォール、3:53=10-2]●佐々木雄大(明大)
向井識起(自衛隊)○[13-6]●田中真男(日体大)
川村洋史(自衛隊)○[Tフォール、5:18=9-0]●野﨑竜陽(中京学院大)