※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
ルーマニア・ブカレストで開幕したU-23世界選手権に出場する男子フリースタイル・チームが11月13日、成田空港から出発した。同スタイルは16日(金)~18日(日)に行われる。70kg級の基山仁太郎(日体大)ら5選手は10~11日に大阪で行われた全日本大学選手権に続く出場となった。
鈴木豊監督(自衛隊)は「シニアの世界選手権で乙黒拓斗が優勝し、銅メダル2個を含めて3個のメダルを取った。今回の代表選手は乙黒と同世代。いい刺激になっているはず」と、選手のモチベーションの高揚に期待する。
「去年は金1個だったので(銀・銅はなし)、今年はそれ以上の複数のメダルを取りたい」と話すとともに、今年は世界大学選手権(9月・ブラジル)と世界ジュニア選手権(9月・スロバキア)で優勝選手を輩出していることを指摘されると、「U-23で金メダルがないのは寂しい。金メダルは最低ひとつ取りたい」と気を引き締めた。
10月末からの直前合宿では、世界選手権を通じての課題となった“攻撃してからポイントを取るまでの速さ”に重点を置いて取り組んできた。「見合っているようでは世界では勝てない。自分から取りに行く攻撃レスリングで闘わせたい」と言う。
チームの主将に指名された65kg級の樋口黎(日体大助手)は、「グレコローマンで(日体大後輩の)遠藤が決勝に残ったニュースが入ってきた。女子も勝ってくれると思うし、いい流れでフリースタイルにつなげてくれると思う。大会の締めくくりとして、いい成績を残したい」と、チームリーダーとしての抱負。
個人としては、「乙黒選手が世界選手権で優勝した。U-23で結果を出せないようでは、とうてい太刀打ちできない。自分のスタイルを貫き、いい結果を出したい」ときっぱり。65kg級での国際大会は9月のドミトリ・コーキン国際大会(ロシア)に続いて2度目。前回は“試行錯誤”の面もあっただろうが、今回は結果を求める。
全日本大学選手権では、7月のアジア・ジュニア選手権(インド)を制した2年生(谷山拓磨=拓大)が勝ち、全日本の闘いに参入してもおかしくない勢いを見せた。「激戦階級ですよね。全日本選手権では弱い選手がいない階級。レベルアップしていかないと、国内でも勝てない。課題をたくさん見つけて帰ってきたい」と話した。
57kg級に挑むのは、8月の全日本学生選手権を制した長谷川敏裕(日体大)。全日本大学選手権には出場せず、こちらの大会に集中する形だが、「国体で負けてしまったので、選ばれなかったんです。実力不足で出られなかっただけです」と厳しく言う。その分、「こちらで頑張りたい。優勝して全日本選手権につなげたい」と続けた。
昨年9月のドミトリ・コーキン国際大会と今年3月のアジア選手権(キルギス)で銅メダルを取っており、3大会連続の国際大会メダル獲得へ挑む。
男子フリースタイルの代表選手は下記の通り。全日本大学選手権97kg級で2連覇を達成し、カザフスタン代表として出場するバグダウレット・アルメンタイ(山梨学院大)も日本チームに同行した。
▼57kg級 長谷川敏裕(日体大)
▼61kg級 藤田雄大(青山学院大)
▼65kg級 樋口 黎(日体大助手)
▼70kg級 基山仁太郎(日体大)
▼74kg級 三輪優翔(日体大)
▼79kg級 山崎弥十朗(早大)
▼86kg級 松雪泰成(専大)
▼92kg級 石黒峻士(日大)
▼97kg級 園田 平(自衛隊)
▼125kg級 山本泰丈(日大)