※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
日本版「Beat the Streets」が11月3日、東京・六本木で行われ、青空の下で多くに人にレスリングの存在をアピールした。2015年から開催されている屋外での臨時レスリング教室で、今年が4回目。2016年リオデジャネイロ・オリンピック銀メダリストの樋口黎選手(日体大助手)が講師として参加し、キッズ選手にレスリングを教えた。
同イベントは、港区レスリング協会の村本健二理事長(フィギュア・フォー・クラブ)の尽力で、赤坂・青山共育フェスティバルの一環として実施されている。場所は六本木にある東京ミッドタウンに隣接する檜町公園。多くのイベントが行われる中のひとつとして実施されており、村本理事長の「多くの人にレスリングを見せることで、レスリングに興味を持ってくれる人が増えてくれれば」との思いで実現した。
講師は毎回オリンピックのメダリスト。これまで宮原厚次さん(1984年ロサンゼルス・オリンピック金)や太田忍選手(2016年リオデジャネイロ・オリンピック銀)らが来ていた。村本理事長は「キッズ選手にとっては、オリンピックのメダリストの技を見たり、直に接することのできる貴重な機会になります」と言う。
マットとキャンバスは港区スポーツセンターのものを使用し、運搬費や会場代は主催者が出してくれるので、経費はほとんどかからない。フェスティバルには大企業も協賛しており、それらの会社の要人が訪れたりもするとのこと。「レスリングを見ることで、レスリングの協賛企業となってくれる企業が出てくれればいいですね」と村本理事長。
米国では、ニューヨークやロサンゼルスの繁華街のオープン・スペースで「Beat the Streets」というイベントが行われている。往来する人が何気なく観戦することもできるイベントで、レスリングを少しでもアピールしようという趣旨に米国協会も全面的に賛同。米国のトップ選手を派遣し、世界から招待したトップ選手との闘いが実現している。今年5月にはジョーダン・バローズ(米国=2017年世界選手権・男子フリースタイル74kg級王者)-フランク・チャミゾ(イタリア=2017年世界選手権・同70kg級王者)という世界王者同士の闘いが行われた。
「Beat the Streets」の規模やスケールには遠く及ばないが、基本理念は同じ。大きくなりすぎると、「地域住民とのつながり」という理念が崩れかねないが、村本さんは「トップ選手同士の真剣勝負を見せたいですね」と、いずれ国内(世界)最高レベルの闘いを見せるイベントにまで成長させたいようだ。(写真=一部、フィギュア・フォー・クラブ提供)