※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(2018年10月22日、ハンガリー・ブダペスト/取材=布施鋼治、樋口郁夫)
■男子フリースタイル65㎏級優勝・乙黒拓斗(山梨学院大=決勝の試合中に足を負傷しながら、粘って勝ち抜く)「試合中、相手のプレッシャーで足をグリッとひねってしまった(外側靭帯損傷の疑い)。最初はじわじわと痛みを感じていたけど、途中から急に痛くなりました。
(師である高田裕司・日本協会専務理事が保持していた日本人選手最年少優勝記録を更新したことについて)東京オリンピックまでに世界選手権で優勝するという目標を達成できたことはうれしい。いつも教えていただいている高田監督が持っていた記録を超えたことは申し訳ないけど、ちょっとうれしい。追う立場も追われる立場も自分としてはそんなに変わりない。今まで通りだと、この位置で終わってしまう。2020年までに、もっと上を見ながら向上していきたい」
■男子フリースタイル57kg級銅メダル・高橋侑希(ALSOK=キューバとシーソーゲームの末に勝利。2年連続でメダル獲得)「3位決定戦は、気持ちのどこかで『怖い』という部分があり、土壇場にならないと行けないという自分がいて、情けない。ただ、逆転されても焦りはなく、あと40秒あれば取れると思っていた。本当は一番輝いている色がほしかった。
去年世界チャンピオンになって、勝つと、悪いところが帳消しになってしまう面を感じた。負けることで、どう強くなるかを考えられる。いいところを伸ばし、修正できるところを修正し、12月の全日本選手権に向かっていきたい。全日本選手権からは2日目もリミット計量となり、レスリングのスタイルが変わってくると思う。試行錯誤して、いいコンディションをつくれる選手になりたい」
■男子フリースタイル92kg級銅メダル・松本篤史(警視庁=90kgを超える階級としては、48年ぶりの世界選手権のメダル獲得)「0-3とされ、焦った部分はあったし、差しも研究されていた。自分のやってきたことを信じて試合を続けた。スタミナでは絶対に負けていなかった。きつい練習をしてきた賜物だと思う。今まで何度か世界選手権に出させてもらい、満足できる成績を挙げられなかった。オリンピックの次に重要視している大会でメダルを手にできてうれしい。(メダル獲得の要因は?)くじ運かな(笑)。
グレコローマンで勝てないからフリースタイルへ戻った、と思われても仕方ないけど、軽い気持ちでフリースタイルに戻ったわけではない(タオルに顔を埋めて号泣)。結果を出せてよかった。オリンピック階級への変更(上の階級か、下の階級か)は、まだ時間があるので、コーチと話し合って決めたい」