※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
2018年アジア選手権最終日は5月13日、ウズベキスタン・タシュケントで男子フリースタイル7階級が行われ、ユース・オリンピックの予選階級でもある55kg級で藤田颯(埼玉・花咲徳栄高)が優勝、48kg級の弓矢健人(三重・大安中)と60kg級の萩原大和(埼玉・花咲徳栄高)が銅メダルを獲得した。
藤田は1、2回戦をテクニカルフォールで快勝したあと、準決勝でイラン選手に3-2で競り勝った。決勝はカザフスタン選手に終盤で4-4に追いつき、ラストポイントによって、この大会の男子フリースタイルで唯一の優勝を決めた。初の国際大会出場で優勝。
日本の男子フリースタイルは2014~16年に3年連続で金メダルを取っているが、昨年は優勝がなく、2年ぶりの金メダル獲得となった。
弓矢は初戦の2回戦で敗れたが、組み合わせの関係で3位決定戦へ。キルギス選手にテクニカルフォール勝ちした。萩原は2回戦で敗れた後、敗者復活戦を勝ち抜いて3位決定戦へ。イラン選手に逆転で勝った。
男子フリースタイルは前日に銅メダル2個を取っており、「金1・銅4」を獲得。国別対抗得点は、上位進出を逃した階級もあって111点で5位。昨年の4位から順位を下げた。優勝は196点のイランで、2位はカザフスタン(171点)、3位はウズベキスタン(146点)だった。
大会を終了し、10月にアルゼンチンで行われるユース・オリンピックには、男子グレコローマン2階級、女子2階級、男子フリースタイル1階級で出場資格を獲得した。
各選手の成績は下記の通り。
【45kg級】五木田琉(東京・町田一中) 10位=10選手出場
敗復戦 ●[フォール、3:00=0-8]Zhyrgalbek Uulu, Myrza(キルギス)
1回戦 ●[フォール、1:30=0-8]Amouzadkhalili, Rahman Mousa(イラン)
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★【48kg級】弓矢健人(三重・大安中) 3位=12選手出場
3決戦 ○[Tフォール、1:02=14-2]Akmatov, Elnur(キルギス)
2回戦 ●[2-5]Yessengeldi, Assylzhan(カザフスタン)
1回戦 BYE
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【51kg級】野坂晃誠(福井・敦賀気比高) 7位=10選手出場
1回戦 ●[2-6]Chechar, Atul Bhimrao(インド)
※敗者復活戦に回れず
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★【55kg級】藤田颯(埼玉・花咲徳栄高) 優勝=13選手出場
決 勝 ○[4-4]Seitbayev, Auyez(カザフスタン)
準決勝 ○[3-2]Goudarzi, Sajjad Ali Reza(イラン)
2回戦 ○[Tフォール、2:33=10-0]Han Oseong(韓国)
1回戦 ○[Tフォール、0:30=10-0]Bin Abdullah, Mohamed Qayyum Yusoff(シンガポール)
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【60kg級】萩原大和(埼玉・花咲徳栄高) 3位=10選手出場
3決戦 ○[4-3]Darabi Gorgelani, Amir Arsalan Yousef(イラン)
敗復戦 ○[フォール、0:31=2-0]Park, Sooyeol(韓国)
2回戦 ●[0-6]Ravinder, Ravinder(インド)
1回戦 ○[Tフォール、3:58=10-0]Uuganbatar, Erdenebayar(モンゴル)
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【92kg級】下地智也(沖縄・浦添工高) 10位=10選手出場
1回戦 ●[0-2]Avazov, Shokhjakhon(ウズベキスタン)
※敗者復活戦に回れず
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★【110kg級】出頭海(茨城・鹿島学園高) 9位=12選手出場
1回戦 ●[5-6]Sarem, Omar Ihab(シリア)
※敗者復活戦に回れず
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《国別対抗得点》
[1]イラン 196点、[2]カザフスタン 171点、[3]ウズベキスタン 146点、[4]インド 134点、[5]日本 111点、[6]キルギス 93点