※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
風間杯全国高校選抜大会(新潟市体育館)の個人戦は3月28日(水)~29日(木)に行われる。2018年度の勢力を占う大会。各階級の見どころをさぐった。
《各階級トーナメント表》
50kg | 55kg | 60kg | 66kg | 74kg | 84kg | 96kg | 120kg |
【50kg級】
昨年のインターハイと国体2位の山根典哲(香川・多度津)、2016年JOC杯カデット46kg級優勝の田中開偉(和歌山・和歌山北)、昨年のJOC杯カデット46kg級優勝の小川颯太(青森・八戸工大一)が優勝を争うか。
いずれも学校対抗戦でも主力選手であり、上位進出が見込まれるチーム。エネルギーを残して個人戦に出場できるかもポイントになりそう。
【55kg級】
昨年の世界カデット選手権54kg級2位の山口叶汰(静岡・焼津水産)、昨年のインターハイと国体2位の藤田颯(埼玉・花咲徳栄)、昨年50kg級2位で国体55kg級を制した森川海舟(東京・自由ヶ丘学園)の争いか。
山口のブロックに森川がいて、順当に勝ち上がれば準決勝で対戦だが、山口は準々決勝で同県のライバル、堤太一(静岡・沼津城北)と対戦する可能性が濃厚。堤は静岡予選では前年の国体王者を破っており、山口との決勝は1-2の惜敗。実力差はほとんどないと言える。
藤田のブロックにはインターハイ3位の樋野友哉(奈良・大和広陵)がいて、2回戦で顔を合わせる組み合わせ。昨年50kg級3位の澤谷孟(島根・隠岐島前)もいる。だれが決勝に出てくるか。
【60kg級】
昨年のインターハイと国体で3位だった土井璃音(京都・網野)、国体3位の堤泰樹(静岡・沼津城北)の争いか。両者は同じブロックで、順当に勝ち上がれば準決勝で対戦するが、土井のブロックには、インターハイと国体の55kg級でともに3位だった徳比嘉二仁(沖縄・南風原)、堤のブロックには関東予選1位の萩原大和(埼玉・花咲徳栄)がいる。準決勝の対戦予想も難しい状況と言えよう。
反対ブロックからは、昨年のJOC杯58kg級2位、アジア・カデット選手権3位の飯田翔真(東京・自由ヶ丘学園)が勝ち上がれるか。
【66kg級】
昨年のインターハイと国体3位で、世界カデット選手権69kg級5位と国際舞台の実績もある佐藤匡記(東京・帝京)が本命と言えよう。関東予選では全5試合を第1ピリオドで決め、平均試合時間は1分5秒。全国の舞台で強さを見せるか。
昨年2位でアジア・カデット選手権63kg級3位の森川陽斗(静岡・飛龍)が意地を見せられるか。勝ち上がれば準決勝で対戦する。
【74kg級】
昨年のJOC杯カデット76kg級決勝を争った山田脩(千葉・日体大柏)と今村大地(東京・自由ヶ丘学園)の闘いが再現されるか。関東予選決勝でも顔を合わせており、この時も山田が勝っているが、スコアは3-2。次の闘いはどうなるか予想できない差だ。勝ち上がれば決勝で顔を合わせる。
山田のブロックには昨年のこの大会と国体3位の内田貴斗(和歌山・和歌山北)、今村のブロックにはグレコローマンだが世界カデット選手権76kg級5位の日下尚(香川・高松北)がいる。両者の決勝進出を阻むことができるか。
【84kg級】
2015年の中学73kg級二冠王者で昨年のJOC杯カデット69kg級3位の奥井真吉(千葉・日体大柏)がこの階級で実力を発揮できるか。関東予選では4試合を無失点の快勝。地力は十分。関東予選で唯一6分間闘った村島克哉(埼玉・花咲徳栄)が、今度はどう挑むか。勝ち上がれば準決勝で対戦。
反対のブロックからは、2016年中学85kg級二冠王の田中勝大(香川・多度津)が勝ち上がってくるか。
【96kg級】
昨年、2年生で高校三冠王に輝いた白井達也(千葉・日体大柏)が今年も実力を発揮するか。昨年のJOC杯カデット85kg級決勝で0-3で敗れた伊藤飛未来(埼玉・埼玉栄)が、今年2月の関東予選準決勝では2-4の試合を展開している。あとひと踏ん張りが出せるか。勝ち上がれば準決勝で顔を合わせる。
【120kg級】
昨年96kg級2位でJOC杯カデット100kg級優勝の宮本海渡(千葉・日体大柏)が、優勝候補の一番手か。昨年大会とインターハイで5位だった奥村総太(滋賀・栗東)がどう闘うか。