※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
《B組》=ベラルーシ、中国、モンゴル、ルーマニア
1990年代後半から女子に取り組み、ワールドカップには5年ぶり4度目の出場。過去3回はメダル獲得ならなかったが、5年の間にオリンピックのメダリストや世界チャンピオンが誕生。昨年の世界選手権の国別対抗得点で2位に入るなど底上げがなされている。
オリンピックには、女子が種目入りした2004年アテネ大会の63kg級にオルガ・キルコが出場して6位に入賞。2008年北京大会から2016年リオデジャネイロ大会の3大会連続で2選手ずつが出場するなど健闘してきた。
2016年リオデジャネイロ大会では63kg級でマリア・マムシュクが銀メダルを取り、初めてオリンピックのメダリストとなった。
それに先立つ2012年世界選手権では、48kg級でバネサ・カラジンスカヤが決勝で登坂絵莉を破って同国初の世界チャンピオンに輝いた。カラジンスカヤは2017年世界選手権53kg級決勝でも向田真優を破って世界一へ。日本期待のホープ2人に土をつけている。
今大会は、世界V2のカラジンスカヤを中心に、昨年の世界選手権55kg級3位のイリナ・クラキチナ、同75kg級2位のバシリサ・マルザリウクと世界のメダリスト3選手がそろう。さらに、昨年の欧州選手権55kg級2位のカチアリナ・ハンチャー、世界軍隊選手権63kg級2位のベロニカ・イワノワらが顔をそろえる。
76kg級に世界2位のマルザリクが控えているのは頼もしい限り。軽中量級の健闘があれば、ワールドカップ初のメダル獲得も不可能ではない。
※カッコ内は年齢。最終エントリーは16日のため、階級は本ホームページの予想です。
50kg級 Chyryk, Violeta(23)=2017年世界選手権48kg級5位
〃 Stankevich, Ksenia(22)=2017年メドベジ国際大会48kg級優勝
53kg級 Kaladzinskaya, Vanesa(25)=2017年世界選手権53kg級優勝
55kg級 Kurachkina, Irina(23)=2017年世界選手権55kg級3位
57kg級 Hanchar-Yanushkevich, Katsiaryna(30)=2017年欧州選手権55kg級2位
59kg級 Sidakova, Zalina(25)=2018年ウクライナ国際大会57kg級3位
62kg級 Ivanova, Veronika(21)=2017年世界選手権63kg級9位
65kg級 Fedorashko, Krystina(23)=2017年メドベジ国際大会63kg級3位
68kg級 Sadchanka, Hanna(18)=2017年メドベジ国際大会69kg級2位
72kg級=エントリーなし
76kg級 Marzaliuk, Vasilisa(30)=2017年世界選手権75kg級2位