2018.03.07

イランのラスール・ハデム会長が辞任、イスラム圏の女子の振興に懸念

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 イランのメディアが報じたところによると、今年1月には満場一致で再任されたイラン協会のラスール・ハデム会長が、国家のイスラエル選手との対戦を忌避する方針に反対し、会長職を辞任した。他の主要幹部も辞任したと報じられている。一方、スポーツ・青少年省は辞任を認めていないとの報道もある。

 イランはイスラエルを国家として認めておらず、表向きは体調不良などを理由としているが、これまでにあらゆる競技で対戦を忌避する行動に出ている。昨年11月のU-23世界選手権(ポーランド)の男子フリースタイル86kg級でアリ・レザ・モハマド・カリミマチアニ(イラン)が次の試合でイスラエル選手との闘いを忌避するため、アルカン・ザブライロフ(ロシア)に故意に負けたとされ、世界レスリング連盟(UWW)懲罰委員会は2月16日、カリミマチアニ(イラン)に半年間、コーチのハミド・レザ・ジャムシディに2年間の出場停止処分を下すことを決めた。

 ハデム会長は、イスラエル選手との試合を忌避するため試合に負けることを強制する国家を批判した。

 ハデム会長はイランにおける女子の普及発展にも好意的で尽力していた。イスラム圏における女子の振興にも影響が出る懸念がある。同会長は2016年9月に世界レスリング連盟(UWW)の理事に当選しているが、こちらは辞任したなどのニュースはない。