※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
1976年モントリオール・オリンピックのフリースタイル74kg級金メダリストの伊達治一郎氏が2月20日夜、逝去されました。66歳。国士舘大の発表によると転落死という。
大分県出身。大分・佐伯農高から国士舘大へ。1970年の全日本学生選手権グレコローマン74kg級で大会史上初めての1年生王者に輝いた。1972年に同級で全日本王者となり、ミュンヘン・オリンピックに出場(3回戦敗退)。
その後はフリースタイルに専念し、1975年世界選手権フリースタイル74kg級で3位入賞、翌1976年モントリオール・オリンピックで金メダルを獲得した。オリンピックと世界選手権を合わせて日本史上最重量の世界一となる。不参加だった1980年のモスクワ・オリンピックでも代表となった。全日本選手権は両スタイル合わせて7回優勝。
引退後は国士舘大で監督を務め、1990年前後の全日本チームの監督やコーチも務めたが、1992年バルセロナ・オリンピックを最後に全日本チームのスタッフから退いた。昨年11月の国士舘大の100周年パーティーにはオリンピック金メダリストとしてあいさつするなど、元気な姿を見せていた。