2018.02.11

【写真集・動画】全日本チーム3スタイル合同合宿

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

中日を超えた3スタイル合同合宿

 2月7日から始まった男女3スタイルの合同合宿も半分を超えた。今回の合同合宿は、初日から最終日(13日)まで、すべてのスケジュールが3スタイル合同での練習。その目的のひとつに、「女子がなぜ世界で結果を残しているかを男子に見てもらう」があるが、栄和人強化本部長は「女子選手は体力トレーニングでもきっちりと最後までやっている。男子選手はそれを実感しているようだ」と話し、その目的は達成されつつあることを感じている。

 例えばロープ登り。「女子選手は上まで上がって最後にしっかりと体を引き上げ、降りる時もおしりがマットにしっかり着くまでやっている。それぞれのメニューの正確さが男子とは違う。こうした細かな積み重ねが世界で通じていることを知ったのではないか」と言う。

 体重の問題もあるので一概には言えないが、オリンピックと世界を制した川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)のトレーニングについていけない男子選手は少なくないという。「ロープはお尻をついた時点から上がって、最後まで登り切ってから引きつけるまで、降りる時は手の幅を小さくしながら降りて、最後はお尻が着くまでで脚をつかないこと、男子は2連チャンから3連チャンを1セットとしてほしい。腕立て伏せの上げ伸ばしも、あごがマットに着くまで、ひじが伸びるまでやってほしい。限界を感じるまでやることが必要」とのこと。

「最近の選手は小さな頃からレスリングをやっているので技は持っている。それが世界で通用し、勝ち続けるために必要なものは体力。体力の必要性を女子から学んでほしい」と話した。(写真・動画はチーム提供)