※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
天皇杯全日本選手権第2日は12月21日、東京・駒沢体育館で前日スタートした10階級の決勝が行われ、男子グレコローマン63kg級は高校時代は全国大会ベスト8が最高だった井ノ口崇之(自衛隊)が初優勝を果たした。前日の予選で学生二冠王者を破っての快挙だった。
同55kg級は田野倉翔太(東京・自由ヶ丘学園高教)が小川翔太(日体大)を下し、元世界選手権代表の格を見せつけて復活優勝。グレコローマン97kg級は98kg級世界選手権代表の奈良勇太(日体大)が順当勝ち。
女子は、今年の世界選手権75kg級3位の鈴木博恵(クリナップ)が決勝でU-23世界選手権優勝の松雪泰葉(愛知・至学館高)を2-0で下し、2年連続4度目の優勝。59kg級は、今年の世界選手権63kg級代表の川井友香子(至学館大)が階級を下げて挑戦。決勝で熊野ゆづる(日大)を3−2で振り切って、初優勝を遂げた。65kg級はU-23世界選手権63kg級優勝の源平彩南(至学館大)が優勝。
男子フリースタイルは、一昨年前まで日本代表のエースだった荒木田進謙(青森県協会)が今年の世界選手権代表の山本泰輝(拓大)を下して復活優勝。61kg級は小栁和也(山梨学院大)、70kg級は乙黒圭祐(山梨学院大)、92kg級は石黒峻士(日大)が勝ち、大学生選手が躍進した。
各階級の決勝成績は下記の通り。
フリー61kg級 |
フリー70kg級 | フリー92kg級 | フリー125kg級 | グレコ55kg級 |
グレコ63kg級 | グレコ97kg級 | 女子59kg級 | 女子65kg級 | 女子76kg級 |
【61kg級】
▼決勝
小栁和也(山梨学院大)○[Tフォール、3:26=13-0]●有元伸悟(近大職)
※小栁は初優勝
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【70kg級】
▼決勝
乙黒圭祐(山梨学院大)○[6-2]●木下貴輪(山梨学院大)
※乙黒は2年ぶり2度目の優勝(前回は61kg級)
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【92kg級】
▼決勝
石黒峻士(日大)○[4-2]●鈴木聖二(岐阜・岐阜工高職)
※石黒は初優勝
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【125kg級】
▼決勝
荒木田進謙(青森県協会)○[6-1]●山本泰輝(拓大)
※荒木田は3年ぶり6度目の優勝
【55kg級】
▼決勝
田野倉翔太(自由ヶ丘学園高教)○[Tフォール、4:55=8-0]●小川翔太(日体大)
※田野倉は4年ぶり3度目の優勝
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【63kg級】
▼決勝
井ノ口崇之(自衛隊)○[9-7]●松井涼(専大)
※井ノ口は初優勝
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【97kg級】
▼決勝
奈良勇太(日体大)○[6-3]●志喜屋正明(自衛隊)
※奈良は2年連続2度目の優勝(前回は98kg級)
【59kg級】
▼決勝
川井友香子(至学館大)○[3-2]●熊野ゆづる(日大)
※川井は初優勝
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【65kg級】
▼決勝
源平彩南(至学館大)○[3-1]●森川美和(東京・安部学院高)
※源平は初優勝
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【76kg級】
▼決勝
鈴木博恵(クリナップ)○[2-0]●松雪泰葉(愛知・至学館高)
※鈴木は2年連続4度目の優勝