※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
愛顔(えがお)つなぐえひめ国体のレスリング競技第3日は10月9日、宇和島市総合体育館で男子グレコローマンが始まり、各階級のベスト4が出そろった。
男子フリースタイルと女子による大会前半の天皇杯の総合得点で31位(15点)と出遅れた地元・愛媛県は、得意のグレコローマンで猛追を見せた。成年71kg級は世界選手権代表の泉武志(一宮グループ)、75kg級は、昨年71kg級の世界選手権代表の梅野貴裕(愛媛・八幡浜高教)が登場。ともに、2試合をテクニカルフォールで仕留めてベスト4に進出した。また130kg級の津田大健(愛媛・宇和島市役所)、66kg級の中橋涼(愛媛・日体大)も勝ち抜き、成年全員が表彰台を確定させた。
成年59kg級には、昨年のリオデジャネイロ・オリンピック銀メダリストの太田忍(山口・ALSOK)が出場。2試合とも派手なリフト技を繰り出して順調に勝ち抜いた。同75kg級は8月の世界選手権代表の屋比久翔平(沖縄・ALSOK)と、80kg級の世界選手権代表の前田祐也(鳥取・鳥取中央育英高職)らが勝ち抜いた。準決勝を勝ち抜けば、世界選手権代表同士の決勝となる。
少年の部は、66kg級の安楽龍馬(山梨・韮崎工)らの有力選手は、ほぼ勝ち上がった。74kg級の第1シード、日下尚(香川・高松北)は初戦で山本真聖(三重・朝明)に6-6で競り負けた。
少年の部でも愛媛県勢は大活躍。選手宣誓をした74kg級の菅原魁一(八幡浜工)、66kg級の向田克典(愛媛・八幡浜工)ら3選手が勝ち抜いた。
最終日は決勝までが行われる。(文・撮影=増渕由気子)