※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
現役世界チャンピオンも参加した愛媛国体の開会式
愛顔(えがお)つなぐえひめ国体のレスリング競技は10月7日、愛媛・宇和島市総合体育館で開幕。男子フリースタイル(成年・少年)と女子のベスト8が出そろった。
8月の世界選手権(フランス)で日本女子史上27人目の世界チャンピオンになった須崎優衣(千葉・東京都安部学院高)が昨年に引き続き女子53kg級に出場し、2試合を勝ち抜いた。初戦(2回戦)でインターハイ56kg級優勝の五十嵐彩季(愛知・星城高)と激突。接戦となったが、ワンチャンスをものにして2-0で下した。3回戦は東川加奈(栃木・至学館大)にテークダウンを奪われたものの、最後は12-2でテクニカルフォール勝ちし、大会連覇に一歩近づいた。
成年フリースタイル74kg級には、世界選手権70kg級で銅メダルを獲得した藤波勇飛(三重・山梨学院大)が無失点で2試合を勝ち抜いた。同61kg級に、藤田隆和(徳島県・つるぎ高教)が52歳で出場。初戦で鎌倉海斗(高知・専大)にテクニカルフォール負けだったが、その戦いぶりには会場から惜しみない拍手が贈られた。
あいさつする岡原文彰・宇和島市長
世界選手権で男子フリースタイル36年ぶりの金メダルを獲得した高橋侑希(三重・ALSOK)や、昨年のリオデジャネイロ・オリンピックで銀メダルを獲得した樋口黎(大阪・日体大)は負傷のため棄権、補欠選手に変更になった。
少年フリースタイルは、第1シードの選手がほぼ順調に勝ち上がったが(120kg級のシード選手は試合なし)、74kg級でインターハイ王者の伊藤朱里(京都・網野)が初戦で諏訪間新之亮(佐賀・鳥栖)に3-4で競り負け、初戦敗退だった。
各階級の第1日終了時点での成績は下記の通り。8日は男子フリースタイルと女子の決勝までが行われる。(文・撮影=増渕由気子)
日本協会・福田富昭会長のあいさつ
津田大健(宇和島市役所)と菅原魁一(八幡浜工高)の選手宣誓
女 子 | 53kg |
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