※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
静岡県協会の尽力により、当初は東伊豆町、現在は三島市で毎年開催されている全日本女子オープン選手権。静岡・沼津クラブ出身で今年8月のインターハイで3連覇を達成した森川美和(東京・安部学院高)がシニア69kg級で優勝。今年も故郷に錦を飾り、中学の部、高校の部を通算して4連覇を達成した。シニアでは初のタイトル獲得になる。
初戦(2回戦)と準決勝がテクニカルフォール勝ち。決勝の早川まい(至学館大)戦は10点差こそつけられなかったが、9-0の快勝。「相手に合わせてしまった部分もあるけれど、グラウンドを返すことができたし、満足できる内容です」と、にっこり笑顔。
地元での大会は、両親のみならず、親戚や地元の友達、学校の担任の先生までも応援に来てくれ、「そんな中で勝てたことは、いつも以上にうれしいです。やはり地元での大会が頑張らなければ、という気持ちになります」とのこと。今後もこの大会は必ず出て、地元への恩返しをしたいという。
安部学院高では、世界チャンピオンに輝いた須崎優衣やアジア選手権で優勝した南條早映(ともにJOCエリートアカデミー所属)と同期。国際舞台で力を発揮するのは「これから」という森川だが、「須崎選手の快挙は励みになります。身近にそうした選手がいることで、自分も世界選手権に出て金メダルを取りたい、という気持ちになります」と言う。
その思いを実現させるのは進学が決まった日体大で、ということになる。引く手あまただった中で日体大を選んだのは、最近の同大学は女子にも力を入れていて部員数も多く、何度か練習に参加してみて活気が感じられたからだという。「時に男子と練習できることもいい。外国選手はパワーが強いし、(目標である)土性沙羅選手もパワーがすごい。男子選手との練習の中でパワーに対抗できる実力をつけたいと思います」と、新天地での活動が待ちどおしそう。
その前に、来月の日米対抗戦「Beat the Streets Los Angeles」(米国)へ出場し、12月初めの女子ワールドカップ(ロシア)にも声がかかっている。年末には最大のイベントの全日本選手権。日体大進学を前にもうひと踏ん張りし、大きな勲章を手にしたいところだ。