2017.08.27

高谷惣亮(ALSOK)が腹をかみつかれ、歯形がくっきり

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

フォールした後。かみつかれた歯形をアピールする高谷惣亮

 男子フリースタイル74kg級の高谷惣亮(ALSOK)が3年前の“熱湯ぶっかけられ事件”に続き、またもラフファイトの被害を受けた。

 1回戦のグリゴー・グリゴリャン(アルメニア)との一戦。ポイントを取り合った試合は、高谷が最後にエビ固めを決め、フォールに持ち込んだ。ブレークした後、高谷は平手で相手の体をはたき、猛抗議。レフェリーが間に入ると、体とシングレットの隙間を広げ、「かみつかれた」とアピール。

 レフェリーもその事実は認めたようだが、とりあえず高谷の手を上げた。納得できない高谷は、チャーマン席に行き、シングレットの上半身を脱いで腹にくっきりとついていた歯形を見せて反則を訴えた。

 チャーマンはその写真を撮影してジュリー(審判長)に持ち込み、結局、高谷の反則勝ちへ。グリゴリャンは順位剥奪の処分を受けることになった。

 2008年北京オリンピックの男子フリースタイル55kg級では、松永共広選手(現全日本コーチ)がベシク・クドホフ(ロシア)をフォールに追い込んだ際、顔をかみつかれたことがある。人間、窮地に追い込まれると相手にかみつく本能があるのは確かだが…。うやむやにせず、「反則負け」をとった世界レスリング連盟(UWW)の姿勢は評価されよう。

腹にくっきりとついていた歯形

 高谷は2014年世界選手権(ウズベキスタン)では、準決勝でムラド・ガイダロフ(ベラルーシ)に勝った後、ウォーミングアップ場で同選手から負けた腹いせに熱湯を頭にかけられる災難に遭い、頭部をやけどした状態で決勝を闘ったことがある(同選手は他にも暴行事件を起こし、3年間の出場停止処分)。世界選手権では何かと災難と縁がある高谷だ。