※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
8月23日に55kg級の奥野春菜(至学館大)が「18歳5ヶ月6日」で世界一に輝き、翌24日には48kg級の須崎優衣(JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高)が「18歳1ヶ月26日」で世界女王の座についた。
18歳での世界チャンピオンは、日本では2002年の伊調馨(63kg級)以来15年ぶりのこと。現在のルールの下では、須崎が2位、奥野が7位の若き世界チャンピオンとなる。
世界レスリング連盟(UWW)のルールでは、シニアの大会に出場するには、その年の12月31日の時点で「18歳」になっていることが必要(17歳の選手は医師の診断書が必要)。
このルールに合わせると、女子では1999年世界選手権(スウェーデン)の62kg級で優勝した正田絢子の「17歳10ヶ月7日」が世界最年少の世界チャンピオンとなる(同年12月31日の段階で18歳1ヶ月)。
女子がスタートした当初は、年齢制限はなかったか、男子と同じ規定があっても遵守されておらず、1987年の第1回世界選手権(ノルウェー)ではアン・ホルテン(ノルウェー)が「15歳8ヶ月」で47kg級を制している。あらゆる規定を取り払って考えると、これが女子最年少の世界チャンピオンとなる。
1989年の第2回大会(スイス)からは「1月1日の時点で17歳」との男子の規定に準ずることになった。日本協会はこの規定を遵守し、この年も翌90年も全日本チャンピオンだった山本美憂選手の派遣をしなかった。しかし、大会では厳密に守られず、1990年大会では16歳の世界チャンピオンが誕生している。
1991年の東京開催の世界女子選手権に際し、山本美憂選手を出場させるために日本協会が国際レスリング連盟(FILA=現UWW)を動かし、「12月31日の時点で17歳」との特別ルールを採用。以後、これが定まった。規定を遵守したもとでは、山本美憂の「17歳0ヶ月」が最年少の世界チャンピオンとなる。
現在のルールがいつできたかの正確な日時は定かではないが、2005年には「12月31日で17歳」という選手の参加があることから、2006~10年頃に「シニアはその年の12月31日時点で18歳以上」とのルールができたものと思われ、現在に至っている。
年 齢 | 選 手 | 階 級 | 年 ・ 大 会 ( 場 所 ) |
---|---|---|---|
17歳10ヶ月 | 正田絢子(日本) | 62kg級 | 1999年世界選手権(スウェーデン) |
18歳1ヶ月26日 | 須崎優衣(日本) | 48kg級 | 2017年世界選手権(フランス) |
18歳1ヶ月29日 | Pei, Xingru(中国) | 60kg級 | 2016年世界選手権(ハンガリー) |
18歳2ヶ月2日 | Hartmann, Nikola(オーストリア) | 61kg級 | 1993年世界選手権(ノルウェー) |
18歳2ヶ月27日 | Jing, Rui Xue(中国) | 67kg級 | 2006年世界選手権(中国) |
18歳4ヶ月 | 伊調 馨(日本) | 63kg級 | 2002年世界選手権(ギリシャ) |
18歳5ヶ月 | 奥野春菜(日本) | 53kg級 | 2017年世界選手権(フランス) |
18歳5ヶ月24日 | Merleni, Irina(ウクライナ) | 48kg級 | 2001年世界選手権(ブルガリア) |
18歳6ヶ月0日 | Ganachueva, Saneit(ロシア) | 50kg級 | 1995年世界選手権(ロシア) |
18歳6ヶ月14日 | Wang, Chao-Li(中国) | 65kg級 | 1992年世界選手権(フランス) |
年 齢 | 選 手 | 階 級 | 年 ・ 大 会 ( 場 所 ) |
---|---|---|---|
15歳8ヶ月 | Holten, Anne(ノルウェー) | 47kg級 | 1987年世界選手権(ノルウェー) |
16歳7ヶ月 | Pedersen, Asa Helena(スウェーデン) | 47kg級 | 1990年世界選手権(スウェーデン) |
17歳0ヶ月 | 山本美憂(日本) | 47kg級 | 1991年世界選手権(東京) |
17歳3ヶ月 | Smirnova, Olga(ロシア) | 50kg級 | 1996年世界選手権(ブルガリア) |
17歳6ヶ月 | Holten, Anne(ノルウェー) | 50kg級 | 1989年世界選手権(スイス) |
17歳7ヶ月6日 | Zhong, Xiue(中国) | 44kg級 | 1991年世界選手権(東京) |
17歳7ヶ月13日 | Liu, Dong Feng(中国) | 75kg級 | 〃 |