※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【パリ(フランス)】世界選手権第3日は8月23日、フランス・パリで女子4階級が行われ、55kg級の奥野春菜(至学館大)が初出場で優勝、75kg級の鈴木博恵(クリナップ)が4度目の出場で初の銅メダルを獲得した。
55kg級の奥野は初戦の2回戦でイタリア選手を破り、続く準々決勝でパンアメリカン選手権優勝のベッカ・レーザーズ(米国)を、準決勝で欧州選手権優勝のビリャナ・デュドバ(ブルガリア)をいずれも破った。決勝では2015年世界選手権53kg級3位で今年のアフリカ選手権優勝のアデクオロイ・オヅナヨ(ナイジェリア)と対戦。5-4で破り優勝した。
昨年の世界カデット選手権で優勝した18歳。日本の女子選手で18歳で世界一に輝いたのは、2002年大会の伊調馨(63kg級)以来、15年ぶりのこと。
75kg級の鈴木は初戦でロシアのベテラン、エレナ・ペレペルキナを破って好調な滑り出しだったが、続く準決勝で2年連続欧州選手権優勝のヤセミン・アダー(トルコ)に黒星。しかし敗者復活戦でドイツ選手を破り、3位決定戦で欧州選手権3位のエップ・マエ(エストニア)を6-0で下した。
63kg級の川井友香子(至学館大)は初戦(2回戦)を勝ったものの、3回戦でリオデジャネイロ・オリンピック8位のジャクリン・レンテリア(コロンビア)に黒星。58kg級の坂上嘉津季(ALSOK)は初戦で敗れ、いずれも敗者復活戦に回れなかった。
各選手の成績は下記の通り。
【55kg級】奥野春菜(至学館大) 優勝=24選手出場
決 勝 ○[5-4]Adekuoroye, Odunayo Folasade(ナイジェリア)
《試合経過》立ち上がりは慎重だったものの、相手にアクティブタイムを課し1点を先制するが、2分17秒に場外ポイントを許して1-1と同点で第1ピリオドが終了。第2ピリオド、左の片足タックルが決まって2点。さらにグラウンドで相手を巻いて2点を追加した。終了間際に相手の猛攻撃を受け3点を失うも5-4で振り切って、世界選手権優勝を決めた。
準決勝 ○[Tフォール、4:07=11-0]Dudova, Bilyana Zhivkova(ブルガリア)
《試合経過》開始1分、豪快な4点タックルを決める。2分45分にも4タックルを決めて8-0と大量リード。ブルガリアサイドは、チャレンジするが認められず、奥野にさらに1点が追加される。第2ピリオドもバックポイントを奪って4分7秒、テクニカルフォール勝ちを決めた。
準々決勝 ○[8-0]Leathers, Becka (米国)
《試合経過》第1ピリオドは両足タックルがさえて2本決めて4-0とする。第2ピリオド、前にプレッシャーをかけて相手を場外へ。5-0とする。その後アクティビティタイム中にバックポイントを獲って2点を追加。終盤にも場外ポイントを追加して大勝した。
2回戦 ○[8-0]Rainero, Carola(イタリア)
《試合経過》第1ピリオドの中盤にアクティブタイム中にタックルで2点を奪い、そのままアンクルホールドで4-0とする。第2ピリオド、タックルで2点を追加。終盤にも豪快な4点タックルが決まって10-0としたが、相手のチャレンジにより2点に修正され、8-0で初戦を勝利した。
1回戦 BYE
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【58kg級】坂上嘉津季(ALSOK) 22位=28選手出場
1回戦 ●[フォール、3:57=4-12]Chykhradze Khariv, Irina(ウクライナ)
《試合経過》第1ピリオド、坂上はいきなりタックルを決められ、2点を許す。すぐ片足タックルを決めて2-2に戻すが、再びバックを奪われ2-4で第2ピリオドへ。またもタックルを許した坂上は低い体勢からのタックルで逆襲を計るが、タックル返しを決められる。一度は返した坂上だったが、もう一度丸め込まれると万事休す。痛恨のフォール負けを喫した。
※敗者復活戦へ回れず
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【63kg級】川井友香子(至学館大) 8位=23選手出場
準々決勝 ●[フォール、0:29=0-4]Renteria Castillo, Jackeline(コロンビア)
《試合経過》開始13秒、片足タックルからテークダウンを奪われる。川井は相手を抱え込んで返そうとするが、そこをさらに乗られてしまい、29秒でフォールされた。
2回戦 ○[フォール、4:51=8-2]Gambarova, Elmira(アゼルバイジャン)
《試合経過》開始1分、タックルで2点を先制するが、一本背負いからバックポイントを奪われて2-2とされる。3分半すぎ、川井はタックル返しで2点を追加。4分半ごろ、再び相手が一本背負いからの攻撃をしかけるが、うまくさばいてバックポイントを奪う。最後は腕取から4分51秒にフォールした。
1回戦 BYE
※敗者復活戦へ回れず
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【75kg級】鈴木博恵(クリナップ) 3位=24選手出場
3決戦 ○[6-0]Mae, Epp (エストニア)
敗復戦 ○[2-1]Selmaier, Maria(ドイツ)
準々決勝 ●[1-6]Adar, Yasemin (トルコ)
《試合経過》両足タックルからバックを奪われ、鈴木は先制を許す。その直後アンクルホールドで回され、さらにバックをとられてスコアは0-6に。第2ピリオドは距離をとって反撃を試みようとする鈴木だったが、身長差のあるトルコの選手の懐に入れない。押し出しで1点を奪い返すのが精一杯。結局1-6で敗れた。
2回戦 ○[Tフォール、1:50=10-0]Perepelkina, Elena(ロシア)
《試合経過》試合開始早々、鈴木は打点の高いタックルでテイクダウンを奪い、さらにローリングを成功させて4-0。その後片足タックルを仕掛け、相手が粘ると両足タックルをかけ直して点数を加算していく。最後は再びローリングを成功させ 1分50秒テクニカルフォール勝ち。軽快な動きで初陣を飾った。
1回戦 BYE