※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
銅メダル獲得選手と中森監督(右端)、下里コーチ
今大会は、山根典哲(香川・多度津高)と58kg級の和久巧凌(神奈川・横浜修悠館高)の2選手が銅メダルを獲得。昨年の銅1個を上回った。
中森昭平監督(広島・三次高教)は「イラン、カザフスタン、キルギスなどが強く、日本はツー・オン・ワンの攻撃でやられてしまった。ツー・オン・ワンで攻められ、なかなか脱出できないパターンが多く、差して前に出ても、巻き投げや飛行機投げで投げられるパターンも多かった」と総括。技術的面での課題を挙げた。
ただ、グレコローマンを専門にやっている選手でないにもかかわらず、メダルを2個取り、もう少し闘い方を工夫すれば4階級で決勝も行けたと感じる試合内容を評価した。
マット以外では、外国の食事に対しての姿勢に苦言を呈した。タイ米はパサパサして食べにくいのか、朝からパンを少しだけという選手が目立ったという。勝つための食事、栄養摂取ができておらず、「これでは世界で勝ち抜けない」と、食の必要性を訴えた。
国際大会は初の参加となった下里勝コーチ(愛知・名古屋工高教)は「チームの統率を担当し、礼儀などをしっかりさせた。どの選手もしっかりしており、日ごろから厳しい指導を受けていることが感じられた」という。
羽田空港での解団式
■46kg級銅メダル・山根典哲(香川・多度津高)「もっといい色を取れたと思う。悔しい。フリースタイルを中心にやっているので、グレコローマン流の前に出る闘い方ができなかった。ただ、グレコローマンでいい成績を挙げたので、(8月の)全国高校生グレコローマン選手権では一番いい色を取りたい。来週のインターハイは表彰台が目標です」
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■58kg級銀メダル・和久巧凌(神奈川・横浜修悠館高)「初めての国際大会。優勝できなかったのは悔しいが、自分が思った以上に力を出せたと思う。これを自信にして頑張りたい。差しからの展開がうまくできた。負けた試合は、相手のプレッシャーが強く、しっかりと攻撃できなかった。高校生最後の年なので、今年の残りの大会で優勝できるように頑張りたい」