※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
標高1800メートルの地で合宿をスタートさせた男子フリースタイルの全日本チーム=チーム提供
濁河温泉は岐阜県と長野県の県境にある日本最高所の温泉地で、昨年もこの時期、オリンピックを控えた男子フリースタイル・チームが合宿した。米国、ロシア、イランなどの強豪国は高地トレーニングによって体力増強に努めており、昨年のこの合宿に参加した樋口黎(日体大)がオリンピックで結果を出した。
他の競技でも高地トレーニングは多く取り入れられており、効果があることは間違いない。昨年のこの地での合宿には参加していない井上謙二・男子フリースタイル強化委員長(自衛隊)は「(今月上旬に合宿した)菅平より高い場所。どの選手も息があがっていた」と言う。
急激に息を上げてしまっては逆効果になってしまうので、この日はマットワークを約1時間と、グラウンドでのランニングなどで切り上げた。
今回参加したコーチはいずれも昨年は参加しておらず、未知のゾーン。「環境にならしながら、徐々に上げていきたい」と、29日まで続く長丁場の合宿に臨む。