2017.07.22

男子フリースタイルの全日本チームが岐阜・濁河温泉(標高1800メートル)で合宿スタート

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 世界選手権の代表選手を中心とした男子フリースタイルの全日本チームが7月21日、岐阜・濁河(にごりご)温泉にある御嶽濁河高地トレーニングセンターで合宿をスタート。標高が約1800メートルという高地で心肺機能のアップを中心とした強化に入った。

 濁河温泉は岐阜県と長野県の県境にある日本最高所の温泉地で、昨年もこの時期、オリンピックを控えた男子フリースタイル・チームが合宿した。米国、ロシア、イランなどの強豪国は高地トレーニングによって体力増強に努めており、昨年のこの合宿に参加した樋口黎(日体大)がオリンピックで結果を出した。

 他の競技でも高地トレーニングは多く取り入れられており、効果があることは間違いない。昨年のこの地での合宿には参加していない井上謙二・男子フリースタイル強化委員長(自衛隊)は「(今月上旬に合宿した)菅平より高い場所。どの選手も息があがっていた」と言う。

 急激に息を上げてしまっては逆効果になってしまうので、この日はマットワークを約1時間と、グラウンドでのランニングなどで切り上げた。

 今回参加したコーチはいずれも昨年は参加しておらず、未知のゾーン。「環境にならしながら、徐々に上げていきたい」と、29日まで続く長丁場の合宿に臨む。