※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
栄和人強化本部長
世界レスリング連盟(UWW)では、前身の国際レスリング連盟(FILA)時代の2007年、世界選手権の質の低下を防ぐことと大陸選手権の充実のため、世界選手権に出場するには、各スタイルとも「その年の大陸選手権に出場した選手数まで」というルールを設定した。
日本は6月のアジア・ジュニア選手権(台湾・台中)で、直前の負傷によって1階級派遣できなかったことに加え、現地で2選手が計量失格。3階級で不出場だった。このため、UWWから日本協会に世界ジュニア選手権には男子フリースタイル6選手、女子7選手までしか出場できない旨の連絡があった(男子グレコローマンは全階級出場OK)。
この事態に、日本協会の菅芳松事務局長が迅速に対応した。福田富昭会長(UWW名誉副会長)や富山英明常務理事(UWW理事)の通訳としてUWWに通じているターニャ古賀さん(UWWスポーツ・フォー・オール委員)がUWWと交渉。負傷欠場は直前のけがで代役が見つけられなかったためであり、計量失格の2選手も現地入りして出場の意思があったことを伝え、いずれもエントリーして出場料も払っている事情を説明。辛うじて出場が認められた。
菅事務局長の迅速な対応や、UWWと太いパイプのない国なら、そのまま出場が認められなかった可能性もある。栄和人強化本部長は「日本代表に選ばれながら、計量失格で試合に出場できないなんてことがあってはならない。自覚がなさすぎる。自分だけの問題ではなく、周りに迷惑をかける。ルールを周知させ、2度とこのようなことを起こさないようにしたい」と話した。