2017.06.29

【全日本選抜選手権・特集】出場全選手が「東京・安部学院高卒」の珍事…女子53kg級

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 全日本選抜選手権の女子53kg級は、試合に出場した全選手が東京・安部学院高の卒業生という珍事となった。

 エントリーは6選手で、そのうち5選手が安部学院高の卒業生だった。ただ一人、同校以外の卒業だった入江ななみ(福井県体協=福岡・小倉商高~九州共立大卒)が棄権したため、出場した5選手の全員が安部学院高のOGとなった。

 成富利弘監督は「こんなこともあるんですね」と苦笑い。正確な記録は残っていないが、1つの階級の出場全選手が同じ高校の出身ということは皆無だったと思われる。

 同校の卒業生が頑張ったからといって実現するものではなく、偶然の産物でしかないが、卒業生が多くいなければ実現しないことも確か。同校が女子レスリング界に大きな勢力となっていることがうかがえる。

 なお、「安部学院高OGチャンピオン決定戦」は55kg級世界チャンピオンの向田真優(至学館大)が優勝した。