※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(文=増渕由気子、布施鋼治、渋谷淳 / 撮影=矢吹建夫)
■男子フリースタイル57kg級2位・小栁和也(山梨学院大=初の決勝進出も、大学の先輩の高橋侑希に敗れる)「高橋先輩はやっぱり強いです。ふだんから練習でボコボコにされているけど、いつか勝ちたい。全日本初の決勝の舞台に上がれたことはうれしかったけど、準決勝で泥仕合(スマートでない試合)をしたのが駄目でした。学生でレスリングを辞めようと思っていたけれど、今回で少しチャンスがあるかなと思えてきた。東京オリンピックやその次のオリンピックを目指して続けたいです」
■男子フリースタイル57kg級・川野陽介(自衛隊=2015年12月に高橋侑希を撃破する殊勲、その再現ならず)完敗でした。前に前に出てくることがうまい選手で、ひるむと一気にやられてしまうので前に詰めたのですが、カウンターがうまい選手なのでやられてしまった。自分の中では、前回高橋選手に勝ったのはまぐれ。事実としてうれしいんですが…。他の選手に対しても(高橋を破った)アンクルホールドがかからなくなってきている。もう一つ、技を増やしていかないとならないと思います」
■男子フリースタイル86㎏級2位・白井勝太(日大=全日本選手権2位に続く2位)「技術不足。それだけです」
高校生で唯一出場の山田修太郎(秋田・秋田商)、初戦で大学選手を破った
■男子フリースタイル125kg級2位・荒木田進謙(青森県協会=復帰戦を優勝で飾れず)「再起を決めてから3ヶ月。6割くらい戻ってきましたが、これが今の実力です。(復帰を決めたのは)東京オリンピックに選手としてかかわりたいと思ったこと。自分が最終的に出られなくても、東京オリンピックが成功するように他の選手と切磋琢磨したいと思って決めました。青森ではローソンで夜勤をしながら、母校の高校生と練習し、週末はちびっ子教室に顔を出していますが、練習環境としては限界があります。現時点で企業に所属する話はありませんが、もう一度東京に出て、アルバイトをしながら練習していきたいと思います」
■男子フリースタイル125㎏級3位・金澤勝利(自衛隊=準決勝で復帰してきた荒木田進謙に敗れて)荒木田選手は以前よりパワーは落ちていたけど、テクニック面は相変わらずうまかった。(第1ピリオドでリードされ)第2ピリオドが勝負だと思っていたけど、場外際の攻防の押し出しでポイントを取れなかったことがすべて。あそこで取れなくとも、もう一回攻めなければ…。あそこで崩れてしまうことが課題だと思います」