※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
今年の世界選手権(8月21~26日、フランス・パリ)の代表選考を兼ねた明治杯全日本選抜選手権は、6月16日(金)~18日(日)に東京・代々木競技場第2体育館で行われる。
男子は、昨年12月の全日本選手権を制した選手が優勝すれば代表に内定し、違う選手が優勝すれば決勝後に両者間でプレーオフが行われ勝者が代表に内定。女子は今大会の成績と過去の戦績をもとに女子強化委員会の決定によって内定し、いずれも理事会の承認で決定される。
各階級の見どころをさぐった。
《大会日程》=各日とも試合開始は午前10時 場所:東京・代々木競技場第2体育館
6月16日(金) 男子フリースタイル57・86・125kg級 / 男子グレコローマン66・80・98kg級 / 女子58・75kg級
17日(土) 男子フリースタイル65・74・97kg級 / 男子グレコローマン71・75・130kg級 / 女子53・55・63kg級
18日(日) 男子フリースタイル61・70kg級 / 男子グレコローマン59・85kg級 / 女子48・60・69kg級
【女子75kg級・展望】=6選手(6月16日実施) 第一人者の地位をキープできるか、鈴木博恵(クリナップ)
全日本選手権2位で5月のアジア選手権(インド)2位の古市雅子(日大)は、75kg級で本格的に闘うようになって半年がすぎた。鈴木の牙城に迫れるか。全日本選手権3位の馬場菜津美(自衛隊)は、準決勝で鈴木から3点を奪った。この1年間で鈴木からポイントを取った唯一の選手。今度はどう闘うか。
昨年のアジア選手権(タイ)2位の阿部梨乃(自衛隊)は新天地での初の闘い。レスリングに専念できる環境で、どう実力を伸ばしているか。
全日本選手権3位の土橋奏珠(至学館大)、4月のジュニアクイーンズカップとJOC杯ジュニア72kg級で連続優勝の松雪泰葉(愛知・至学館高)らが、上位へ食い込む実力をつけているか。
※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。
《歴代優勝選手》=男子フリースタイル / 男子グレコローマン / 女子
【2016年5月:明治杯全日本選抜選手権】(所属は当時)
▼決勝
鈴木博恵(クリナップ)○[Tフォール、4:13=10-0]●松雪泰葉(愛知・至学館高)
▼3位決定戦
馬場菜津美(自衛隊)○[フォール、2-0]●阿部梨乃(日大)
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【2016年12月:天皇杯全日本選手権】(所属は当時)
▼決勝
鈴木博恵(クリナップ)○[3-0]●古市雅子(日大)
▼準決勝
鈴木博恵(クリナップ)○[6-3]●馬場菜津美(自衛隊)
古市雅子(日大)○[3-0]●土橋奏珠(至学館大)
※リオデジャネイロ・オリンピック&2016年世界選手権代表、この階級の全日本選手権1~3位以外はアイウエオ順
◎エントリー選手
![]() 鈴木博恵(クリナップ) |
![]() 古市雅子(日大) |
![]() 馬場菜津美(自衛隊) |
《2016年全日本選手権優勝》
鈴木博恵(すずき・ひろえ=クリナップ)
1987年8月19日生まれ、29歳。京都府出身。京都・立命館宇治高~立命館大卒。162cm。2016年全日本選抜選手権優勝
《2016年全日本選手権2位》
古市雅子(ふるいち・まさこ=日大)
1996年10月20日生まれ、20歳。熊本県出身。東京・安部学院高卒。165cm。2016年全日本選抜選手権69kg級優勝、2017年アジア選手権2位
《2016年全日本選手権3位》
馬場菜津美(ばば・なつみ=自衛隊)
1991年7月1日生まれ、25歳。埼玉県出身。埼玉・埼玉栄高~山梨学院大卒。177cm。2016年全日本選抜選手権3位
《2016年全日本選手権3位》
土橋奏珠(どばし・かなみ=至学館大)
1996年10月4日生まれ、20歳。秋田県出身。愛知・至学館高卒。156cm。2016年全日本女子オープン選手権2位
阿部梨乃(あべ・りの=自衛隊)
1995年3月5日生まれ、22歳。青森県出身。東京・安部学院高~日大卒。158cm。2016年全日本選手権5位
松雪泰葉(まつゆき・やすは=愛知・至学館高)
1999年11月5日生まれ、17歳。愛知県出身。173cm。2016年全日本選手権5位