※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
2012年ロンドン・オリンピック決勝でベシク・クドホフ(ロシア)と闘うトグルル・アスガロフ(アゼルバイジャン)=撮影・矢吹建夫
「Out of Competition」とのことなので、大会による検査ではなく、トップ選手に対して抜き打ちで実施される検査で検出されたもののようだが、ノルコクラウリンとしても知られているヒゲナミンが検出された。主に体重管理目的で使用されている補助食品に含まれる成分で、米国と欧州連合(EU)では合法のサプリメントだが、今年、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)によって禁止薬物に指定されたという。
アスガロフは、国際オリンピック委員会(IOC)が実施したロンドン・オリンピックの検体の再検査にからみ、同級決勝で対戦したベシク・クドホフ(ロシア=陽性だったものの、交通事故で死亡しているためメダルのはく奪はなし)とともに、インドのメディアから「陽性」と報じられたが、UWWはこの報道を否定していた。
同選手はリオデジャネイロ・オリンピックのあと、1月にインドで行われたプロ・リーグに参加していた。
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■UWW発表のドーピング違反による出場停止選手(永久追放選手、現役引退選手は除く)
発覚日 | 期間 | 処分終了日 | 選 手 名 | 国 名 | 該当大会 |
2016年5月 | 4年間 | 2020年5月3日 | Yusup Jalilav | ベラルーシ | 2016年欧州オリンピック予選 |
2016年4月 | 4年間 | 2020年4月28日 | M.I.Magawery Hegab | エジプト | 2016年アフリカ選手権 |
2016年7月 | 2年間 | 2018年8月9日 | Kamil Kerimov | ウクライナ | 2016年欧州ジュニア選手権 |
2016年8月 | 2年間 | 2018年8月9日 | Jitin Jitin | インド | 2016年世界カデット選手権 |
2016年8月 | 4年間 | 2020年8月9日 | Tamertan Tagziev | カナダ | 2016年オリンピック世界予選 |
2016年10月 | 4年間 | 2020年10月4日 | Zubair Dibirov | アゼルバイジャン | 2016年世界ジュニア選手権 |
2016年11月 | 4年間 | 2020年11月30日 | Evelin Rusev | ブルガリア | 2016年マーティリスカップ(イラン) |
2016年11月 | 2年間 | 2018年11月9日 | Fail Iskandarov | アゼルバイジャン | 2016年世界カデット選手権 |
2016年8月 | 2年間 | 2018年8月29日 | Taymuraz Tigiev | カザフスタン | 2008年北京オリンピック |
2016年11月 | 2年間 | 2018年11月22日 | Khasan Baroev | ロシア | 2008年北京オリンピック |
2017年4月 | 1年間 | 2018年4月17日 | Togrul Asgarov | アゼルバイジャン | 抜き打ち検査 |