※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
メダル獲得の選手。左から文田健一郎(日体大)、泉武志(一宮グループ)、松本篤史(警視庁警察学校)
文田は1回戦から韓国とキルギスの選手を連破し、準決勝でイランのワールドカップのメンバーでもあるサマン・アブドウリを9-4で撃破。決勝で昨年3位のメイラムベク・アイナグロフ(カザフスタン)を2-1で破った。初のアジア選手権出場で初優勝。3月のハンガリーGPに続いての優勝で、昨年6月のピトラシンスキ国際会(ポーランド)から出場した5回の国際大会のうち4回で優勝という安定した成績を挙げている(残り1回は2位)。
泉は初戦の2回戦でタイの選手を破り、準決勝で2013年にアジア選手権66kg級王者に輝いているキム・ジフン(韓国)を撃破。決勝で昨年優勝のアフシン・ビャバンガード(イラン)を2-1で破った。泉の国際大会優勝は2013年NYAC国際大会(米国)66kg級以来2度目で、71kg級では初。3月のザグレブ・オープン(クロアチア)の銀メダル、ハンガリーGPの銅メダルに続き、3大会連続のメダル獲得となった。
金2個を獲得し、団体4位の男子グレコローマン・チーム
昨年の世界ジュニア・チャンピオンの源平は、2回戦で昨年のオリンピック・アジア予選優勝のワン・シアオシアン(中国)を破るなどして決勝へ進んだが、、2015年世界選手権優勝のバチェチェグ・ソロンゾンボルド(モンゴル)に敗れて優勝ならず。
組み合わせの関係で準決勝が初戦となった古市は、インド選手を破って決勝へ進んだものの、2015年アジア・ジュニア選手権優勝のパリハ・パリハ(中国)に敗れ、国際大会の連続優勝は「4」でストップした。
男子グレコローマンはこの日で終了。日本は2階級で優勝し、2010年から続いていた金メダルなしの屈辱をはね返した。グレコローマンでの優勝は2009年の長谷川恒平(55kg級)以来(アジア大会では2010・14年に長谷川が優勝)。2階級を制したのは、3階級で勝った1989年大会(茨城・大洗町)以来28年ぶり。
国別対抗得点は重量4階級を制したイランが69点で優勝。カザフスタンと韓国がともに59点で続き、日本は51点で4位だった。
各選手の成績は下記の通り。(写真=チーム提供)
◎男子グレコローマン
【59kg級】文田健一郎(日体大) 優勝=12選手出場
決 勝 ○[2-1]Ainagulov, Mirambek(カザフスタン)
準決勝 ○[9-4]Abdouli, Saman(イラン)
2回戦 ○[フォール、3:55=5-2]Sulaimanov, Kaly(キルギス)
1回戦 ○[5-3]Lee, Han-Eul(韓国)
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【71kg級】泉武志(一宮グループ) 優勝=10選手出場
決 勝 ○[2-1]Byabangard, Afshin(イラン)
準決勝 ○[2-1]Kim, Jihun(韓国)
2回戦 ○[Tフォール、1:47=9-0]Sirithong, Peerapol(タイ)
1回戦 BYE
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【85kg級】松本篤史(警視庁警察学校) 2位=10選手
決 勝 ●[2-4]Nouri, Hossein Ahmad(イラン)
準決勝 ○[11-4]Shamsiddinov, Muhammadali(ウズベキスタン)
2回戦 ○[7-0]Anil, Kumar(インド)
1回戦 BYE
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《国別対抗得点》
[1]イラン 69点、[2]韓国 59点、[3]カザフスタン 59点、[4]日本 51点、[5]中国 50点、[6]ウズベキスタン 43点
◎女子
【63kg級】源平彩南(至学館大) 2位=9選手
決 勝 ●[フォール、5:58=2-7]Soronzonbold, Battsetseg(モンゴル)
準決勝 ○[6-0]Ri, Yunsim(北朝鮮)
2回戦 ○[14-8]Wang, Xiaoqian(中国)
1回戦 ○[Tフォール、1:41=10-0]Gyulnazaryan, Nellya(カザフスタン)
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【75kg級】古市雅子(日大) 2位=7選手出場
決 勝 ●[1-8]Paliha, Paliha(中国)
準決勝 ○[Tフォール、1:25=10-0]Jyoti, Jyoti(インド)
1回戦 BYE